想い−神岸 あかり編− 投稿者:佐藤 昌斗
 −いつからだろう?
  あなたの事が気になりだしたのわ。いつからなのかなあ・・・
  
  初めは、苦手だった。それは、一緒に遊ぶと、いつも意地悪さ
  れていたからだ。でも、あの時、かくれんぼをしていて、暗くな
  ってきたのに、誰も見つけてくれなくて、泣いていた私を見つけ
  てくれた時の、そう、あの時のあなたの笑顔が、とても優しいも
  のだったから。
  そうなのかなあ?あの、優しい笑顔が・・・

 −いつからだろう?
  あなたと一緒にいることが、当たり前だと想う様になったのは、
  いつからだったかなあ・・・

  あれは、中学の頃だった。あなたが私を避けていたことがあっ
  た。初めは、急がしいだけだと想っていた。でも、話しかけたの
  に無視されてしまった時、初めて避けられていると気付いた。
  そして、あなたとまったく話さない日や、会えない日が、しばら
  く続いた。そして、私は、いつの間にか、あなたといる事が、当
  たり前になっていた事に気が付いた。それから、しばらくしてあ
  なたと、私の関係が元に戻ったのは。
  前の様に戻った時、私は、嬉しかった。嬉しかったんだよ・・・

 −いつからだろう?
  あなたと、ずっと一緒にいたいと想う様になったのは、いつか
  らだったんだろう・・・

  あれは、中学三年の、そろそろ受験が始まるという頃だった。
  私が、あなたに、”同じ高校に行けたらいいね”と言うと、あなた
  は、”一緒の高校には行かない”と言った。すぐにあなたは、嘘
  と言ったけれど、私は、あなたと違う高校に行った事を、考えて
  しまい、だんだんあなたとの距離が離れて行ってしまうと想っ
  て怖くなってしまった。
  わりと平気な表情(かお)していたけど、もしも、本当だったらと
  想うと、とても怖かった。怖かったんだよ・・・

 −どうしてなの?
  あなたが、私じゃない違う女(ひと)を気にし出したのは・・・

  それは、高校も二年目になって、随分学校生活になれた頃か
  ら、だんだんと目に見えて解る様になってきた。一年の頃はそ
  れ程でもなかった。あなたはまだ、私の事を、依然と変わらず
  接してくれていた。でも、それも、だんだんと変わってきた。あ
  なたは、だんだんと、私じゃない、違う女(ひと)の事を気にしだ
  す様になっていき、だんだんと私から離れていった・・・

 −そして・・・

  初めは、何の事だか解らなかった。久しぶりにあなたが、ふ話
  がある”と言った時には、とても嬉しかった。でも、あなたの話
  は、あなたじゃない人からの頼まれた告白だった。
  私は、とても悲しかった。悲しかったんだよ!?

 −どうして?
  どうしてなの?あなたにとって、私は、”唯の幼なじみ”でしか
  ないの?それとも・・・邪魔な奴とでも言うの!?

  私は・・・ずっとあなたの側にいました。
  私は・・・ずっとあなたを見てきました。
  あなただけを、ずっとずっと・・・
  もしも、まだ間に合うのなら・・・間に合うと信じて・・・私の想い
  を伝えます。

       「あなたが・・・あなたの事が・・・好きです」

  
                                  < 終 > 

 ****あとがき****
 どうもー初めまして<佐藤 昌斗>といいます。皆さんが、書い
 たシナリオを読んで「うおぉっっっっ!俺も書くぜ!!」と、想い
 立ち、初めて書くというのに調子に乗って書き始めたのですが、
 やはり上手くはいかず、やたらと時間を喰ってしまいました。
 しかも、徹夜で完成させたのを、操作をミスッて3回程消す始末
 ですから、これは4回目になります。いやーっバカとしか言い様
 がないですよ(泣)。
 
 さて、気を取り直して今回のシナリオですが、これは、リーフキ
 ャラ、想いシリーズとして続けて行こうと想っています。出来たら
 暖かい目で見てやってください。ちなみに今回は、”<浩之>が
 違う娘(こ)を選らんだ時の<あかり>の想い”として書きました
 が、どうでしようか?読んでお怒りを感じる方もいるでしょうが、
 お手柔らかに出来ればお願いします。
 ちなみに、第二段は、<日吉 かおり>の予定です。次は、笑え
 る話しにしたいと想います。では、これで・・・