あなたにあえて 投稿者:グンヤ
 その日、相馬 純(そうま じゅん)は一生の不覚をとった。
「げげげえ!!」
 時刻は8時。文字通り飛び起き、ダッシュで着替えどたどたところげるように一階へ。
「あら、まだいたの?」
「まだいたの、じゃないだろ母さん。どうして起こしてくれないのさ」
「だってあんた、わたしが起きるころにはとっくに学校じゃない」
「ああ!もういい!ゲンは?まだ家?」
「とっくに学校」
「あいつ〜〜〜」
 鞄を持つやいなや相馬は家を飛び出した。
「ごはんは〜〜〜」
「んな暇ない!」
 やれやれ、と肩をすくめる母を後ろ目で確認しつつ相馬は走る。背が低く、やや
小太りな体型でありながら速い。弾丸のようである。
 あっというまに坂道にたどり着いた。ここを登れば学校である。周りを見れば相馬
と同じように走る生徒ばかり。
「ぎりぎり間に合うか」
ラストスパートをかけ、一気に二三人の生徒を抜くと不意に
「待ちなさいよお〜〜、この裏切り者〜〜」
思わず振り向くと、次に、
「まってよお、ひろゆきちゃあ〜ん」
これでわかった。前を見れば突っ走ってる男子が一人。あいつだ。
「おい、藤田」
並んで声をかける。
「あれ、相馬さん、どうしたんすか?こんな時間に」
「寝坊」
「めずらしい、今日は雪かも」
「そんなことより、後ろのレディ達を待ってやれ。このはくじょうもん」
「そんなあ、相馬さんが待っててやればいいでしょ。俺はお先に」
「愛想つかされるぞ、少しは甲斐性みせろ」
「へいへい、しょうがねえ」
 藤田が校門で立ち止まるのを確認して前をむいたとたん、
 ドシン!!
 不運にも人と正面衝突。と、言うより相手を一方的に突き飛ばしてしまった。
「す、すまない、だいじょうぶか?」


                     続きます

どもども、初めましてです。書いてしまいました、とうとう。どんなものでしょう
か?いきなりオリジナルキャラなんか出してそれも主役にしてしまって大丈夫です
かね。やばいかも・・・
それと私はパソコンも初めてに近いです。気をつけてはいますが、事故がおきたら
すみません。それではへたなssですがしばらくおつきあいのほどを。