お茶の間ハトハト劇場EX「雅史の受難!?コレがあたしの生きる道!」第2話  投稿者:小林 道友


お茶の間ハトハト劇場EX「雅史の受難!?コレがあたしの生きる道!」第2話

作:小林 道友

俺、藤田浩之は幼なじみにしてクラスメイトで彼女である神岸あかりと、平穏かつラヴラブな愛欲にまみれた日々を送っていた。
だが、先輩の実験失敗によってその平穏は粉々に打ち砕かれた。
なぜか?
それは、俺達の幼なじみにして「リーフ1女装の似合う漢」「東鳩のローラ・ローラ」
「唯一女性ユーザーからや○いシナリオ希望の声があったキャラ」などなと様々な肩書きを持つ男、佐藤雅史が「ぽちゃぽちゃ」の「ぷりんぷりん」の「ボンボーン」なバディを持つ「女」に成ってしまったからだった・・・・。

SEとともにマルチの手が現れて、手の間にタイトル
「雅史、女と叫ぶ」

「で・・・・一体何があったんだ?雅史」
俺とあかり、先輩は未だ混乱が続くオカルト研部室から上手く雅史を連れだし、
放課後で誰もいない第2電算機室に逃げ込んでいた。
ここはインターネット目当てで放課後遅くまで生徒が居る第1電算機室に比べると、
常時開いている割には人気が無く好都合だ。
雅史はさすがにスッポンポンでは恥ずかしいらしく、なぜか先輩が持っていたスペアの制服を着ている。
だがそれが、殆ど違和感が無いのだ。
ヘタをするとマルチのほうが違和感有るかもしれない、この場合。
「わかんないの、ただ、先輩が「運動神経の反射力を加速する
魔法を見つけたから実験台になってくれないか」って・・・・」
「・・・・・」
だから雅史、女言葉は辞めろよ(^^;
俺とあかりは、黙って先輩に非難の視線を向ける。
「・・・・・・・」
なんだか、今日ほど先輩がムカつく存在に思えたのは無かった気がする・・・・・・。
「え?コレは私の責任です?」
「・・・・・(こくこく)」
当たり前だろ、先輩。
「・・・・・・・・・」
「え?何とか原因を突き止める?」
「・・・・・(こくこく)」
そりゃ、助かるけどさ。
「でも、雅史ちゃんが本当に女になったかどうか、病院で検査して
みないといけないんじゃない?」
あかりが口を開く、なんだか少々いらだっているぞ、あかり。
それを聞いた途端、雅史がヒッと声を上げ、胸を抱きかかえるようにして震え始めた。
「・・・・・・・・・」
俺とあかりは、大げさにため息をつく。雅史の奴、完全に心まで女になっているようだ。
「だが、まじめな話、検査してみないとこれはまずいんじゃないか?」
俺はさっきの雅史の体を
思い出す、あれだけぱすんぱっつんな巨乳ぶら下げて女じゃない、と言われても説得力がないのは確かだ。
「浩之ちゃん・・・・」
あかりが俺の尻をぎゅうっ、とつねる。
「・・・・・・」
ああ情けなや、俺は雅史のバディを見て少々ムラムラ来てしまっていたのだった・・・・。
いやそれだけ魅惑的なバディなわけで(^^;;;;;
その時だった、準備室のドアが音を立てて開いた。
「あ〜らヒロ、あかりも、ここにいたの?せっかくだからこの志保ちゃんがナイスな情報をゲットしてきたのにさぁ」
そう一人でがしゃがしゃ騒ぎながら教室に入ってきたのは、隣のクラスで
俺達の腐れ縁、歩くワイドショー、制服着た東スポ、無責任情報垂れ流し女、長岡志保であった。
「わるいが志保、今日はその手の情報は要らないんだ」
俺は手を上に振ってシッシッ、と疫病神を追い払う。
こいつが居るとただでさえややこしい状況が混乱するだけに決まっている。
「なによぉ、あかりもなんか言ってやってよ。このバカにさ」
そういいながら何も解っていないミーハー女はあかりの方に視線を向ける、が、あかりも黙って志保に非難の視線を向ける。
「な、なによあかり、アンタまでそんな目で・・・・」
さすがに立場が悪くなってきたのか、志保は視線をそらせる、だがその先に新たなる獲物を発見したようだ。
「なに?この子。ヒロ、まさかあんたこの子に手をだしてそれであかりと先輩に・・・・」
そう言いかけたとき、謎の音がした。
あかりと先輩が同時に志保の脳天めがけてMacintoshの拡張キーボードを振り下ろしたのだった。
どさくさに紛れて俺も右ストレートを鼻面めがけて打ち込んで置いたが。
「んきょごぶ、おきょうぉうぉうお・・・・」
たんこぶ2個と鼻血をまき散らしてのたうち回る志保を後目に、俺達は大仰に2度目のため息をつく。
「浩之ぃ・・・どうしたらいいのぉ、なんとかしてぇ・・・」
雅史が目に涙を浮かべて俺にすがり寄る。俺の腕をぎゅうぅぅ、と抱きしめてくるモノだからノーブラの柔らかい胸の感触が直に伝わってきてしまう。
しかも、こ、これは天然Dカップの美巨乳・・・・・。
あかり、お前も胸をでかくする努力をしてくれ・・・・。
(してるよっ!Byあかり)
「ま、雅史、解ったからそんなにすがり寄るんじゃないって。」
俺は額に冷や汗を浮かべながら雅史をなだめすかす。たのむからそうやって
女の子女の子した態度を取らないでくれ、俺にはあかりと言う可愛い彼女が居るんだ。
お前に欲情して事を起こしてしまったら俺は一生背負いきれない逆十字を背負う事になる。
なんとか平静を装いながら、俺はイスに座り直す。
今の雅史は見た目、まさにショートカットが似合うボーイッシュな美少女であった。
先輩仕様の制服ですら胸がキツイ事を考えると、かなりの巨乳で有ることが推測される。
うう・・・あかりもコレぐらいデカくなってくれたらなぁ。少々でかくなってきて居るみたいだけど。
そう考えていたら、あかりが思いっ切り俺の尻をつねってきた。
「浩之ちゃん・・・・」
じぃっ、とあかりが俺の方を見る。
「と、とりあえず先輩、原因を思い出してくれよ、それから・・・・」
「・・・・・・」
先輩は、極秘と言うことで来栖川のスポーツ実業団が行っているセックスチェックを
来栖川の医療施設で行ってくれるとの事だった。
「雅史ちゃんのおじさん達には、どう連絡つけた方がいいかな・・・・」
あかりが考え込むように言う、たしかに「雅史が女になってしまいました」じゃ有らぬ誤解を受けかねない。
ヘタをすると俺もあかりも社会的にどころか魂までロストされかねない。
目の前でのたうち回っているモノのように。
あ、動きが止まった。
軽く肩をつついてみる。
へんじがない、ただのしかばねのようだ。

「それなら・・・大丈夫だと思う。父さんたちなら遊びに出かけているはずだし
連絡取れるのは姉さんだけだよ」
「雅史、ソレって逆にまずくないか?」
雅史の姉さんである千絵美さんがコレを見たら、かえって大喜びする事間違い無しだろう。
なにせ雅史にピンクハウスの服着せて写真取りまくっているような人なんだから。
「でも、この状況で頼れるのって、千絵美さんだけかも・・・・」
あかり、俺にはそれは自らギロチンのロープを切るようなものにしか思えないのだが・・・・。
「・・・・・・・・」
唐突に先輩が口を開く。
「え、「セバスチャンに連絡を取ったから一緒に来てください」?」
「・・・・・(こくこく)」
気がつくと先輩の右手には携帯が握られていた。それも最新のiモード。
さすが先輩、良いもの持ってるな〜
「じゃあ、行くか」
俺はあかりと雅史を誘うと、電算機室を出ていった。
あとには生ける屍と化した志保が残された。合掌。

ToBeContinued

次回予告
真実が明らかになったとき、事件は拡大する。
雅史は異常な体験に、友情が異常な形へと変貌してしまう。
次回お茶の間ハトハト劇場EX「雅史の思い」
風に揺らめく、人の心(ナレーター:朴 路美)

あとがき
マルチ 「あの・・・・道友さん」
道友  「どうした、マルチ?」
マルチ 「今気がついたんですけど・・・・志保さん大丈夫なんですか?」
道友  「マルチ、教えてやろう。ギャグでは人って言うのは殺されてもすぐ生き返るの
     特に志保みたいなのはね」
マルチ 「はう〜知らなかったです〜。セリオさんにも教えておくです〜」
マルチ、退場。
道友  「と、言うわけで第2話お送りしました、雅史はこれからどうなってしまうのか?
     まさにX-○hangeの様な事態が彼、いや彼女を待ち受けるのか?ご期待下さ
     い」

レスです
>久々野 彰様
>あれ・・・続かないのですか?。うーん、元ネタは知ってますけど・・・(笑)。
ご覧の通り、続きました(^^;元ネタ知っている人だと、雅史がナイスバディな
訳が分かるでしょう(曝)先輩がこのままだと悪役ですけど、そこはそこと言うわけで(^^;

http://www.iris.dti.ne.jp/~mititmok/