お茶の間ハトハト劇場 その2「伝説の禁忌(タブー)」 投稿者:小林 道友
ある日のことだった。
学校が引けて、俺達は街角を歩いていた。
面々は俺とあかり、雅史、志保、委員長の計5名。
まあそれなりにバカ言い合いながら歩いていたのだが、有るレコード屋の前でソレは起きた。
「ねぇ・・・・前から思ってたんだけどさ」
志保が口を開く。
一同、志保に注目する。
志保には珍しく戸惑ったような声色だったのだ。
「うちの学校の制服ってさ、なんだかどっかの制服に似て居るんだよね」
「へ?」
「どこって・・・何処の制服?」
呆気にとられたようにあかり。
うちの学校の女子の制服というのは、かなり個性的なデザインと色でこの当たりでも有名な制服だった。寺女ほどでもないにしても制服目当てで受験する中学生も結構多い。
別名「葬式に着ていけない制服」とも言われているが・・・・。
「いや、ここに貼って有るアニメのポスター見て気付いたんだけどさ」
そう言って志保が指さした方に視線を向けた俺達は、瞬時に凍り付いた。
「志保・・・それは」
「志保・・・・気付いてなかったのかい?」
「長岡サン・・・アンタも以外に鈍感やな・・・」
「志保・・・それは言ってはいけないのよ」
俺達は殺意の波動を解き放ち、ゆっくりと志保に近づく。
「ちょ、ちょっとあんた達!何殺気付いているのよ!」
「口は災いの元って言葉、知らんかったんかい」
そう言うと委員長が制服の懐から何かを取り出し、轟音を立ててふるった。
ばちぃぃぃぃん!
「秘密兵器、超展性チタン合金ハリセン!」
思いっ切り吹っ飛ぶ志保。
「佐藤クン!」
「はいやぁっ!」
雅史が思いっ切り気合いを溜め、オーバーヘッドキックの姿勢に入る。
ばきぃっ
オーバーヘッドキックの応用による某少佐もジークンドー兄妹も真っ青のサマーソルトキックが炸裂、再び宙を舞う志保。
「浩之!あかりちゃん!」
「おうさ!」
俺とあかりが気合いを溜める。
「二人のこの手が!(オレ)」
「真っ赤に以下略!(あかり)」
手を組み、攻撃姿勢を取る。
「「石破!」」
「「ラーブラブ」」
「「天!驚!けぇぇぇぇぇぇん!!」」
どごぉぉぉぉん
愛と友情のツープラトン、志保はキリモミしながら地面に激突、完全に沈黙した。
「志保がこの事実に気付いてなかったとはな・・・」
オレは血だるまになった志保を見やりながらつぶやくように言った。
「ま、この事でコレにふれる気にはならんとちゃう?」
さらりと言い放つ委員長。相変わらずヒドイ事いうなぁ。
ずぱーん
「あんたらが一番派手にやったんやんか」
「すんません・・・」
「でも、志保がこのことに気付いてなかったなんて・・・・」
あかりが納得いかなさそうに言う。
「そうだな・・・うちの女子制服をよく見ると・・・」
そう言うと俺達はさっき志保が指さした方に目を向ける。
「とき○モ制服の色違いだったと言うことを・・・・」
そのポスターでにこやかにほほえむきら○き高校の面々も、血に濡れていた。
うちの学校に伝わる伝説の禁忌(タブー)・・・それを口にした者は他の生徒から滅殺の憂き目に遭う・・・・。
次に犠牲になる者は、一体誰なのか・・・・。
どっとはらい。

あ・と・が・きなの。
一発ネタ第2弾、いかがでしたでしょうか。殆どの人が気付いて居ることを今更取り上げてどーすると言われそうですけど、それはそれ、これはこれ。
志保が気付いて無いわけなさそうですけど、あえてここではやられ役を演じてもらいました。あ、一応言っておきますがワタシは別に志保になんら悪意はありません(爆)
前回作品へのレス。
>久々野 彰様
お名前、「くぐの」でよろしいのでしょうか?
りーふ図書館への書き込みは前作が初めてだったんですけど、確かに本家の即興掲示板に鳩鳩ネタで入れてました。
まあ、こういう1発ネタってホントに1発なので苦しいんですよね〜(爆)
では、また。

ジャンル ベタギャグ/TH/

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