幻狼院リレーSS 隆山へ−KizuatoILLMINATION− 投稿者:幻狼院
前回までのあらすじ
    耕一宛に届いた一通の手紙、ただ『会いたい』と
    書かれたソレは隆山から送られたものだった。
    だがその手紙の送り主は不明で、耕一はおおいに
    困った。まあ多少困った。
    よって隆山に出港!!!!!
    コブつきで出港!!!
    「誰がコブだって?」
    半ばエルクゥと化した由美子と次郎衛門の墓まで来た
    耕一はそこで柏木4姉妹と運命の再会をする。
    そしたらなんか殺意が高まった。



隆山へ−KizuatoILLMINATION−
      
       最終話 「最後の審判」


 なんでこんなに頭悪そうなあらすじなんだろう?
…じゃなくて、ともかく俺、柏木耕一はピンチだ!!
だがこんなときこそ慌てず騒がず前回の選択肢を見てみよう!

 1ひ、髭がぁぁ。ブーメランみたいな髭が生えてきたぁぁぁ!!
 2実は地下にモビルスーツが隠してあるんだ。
 3アンカー紫炎さんにバトンタッチ。


「2…」
 
 ガシガシ…

 駄目だ、なにも出てこない。せいぜいミミズがいいとこ、
健康な土だという証拠だな、うん!
「何が『うん!』なんですか耕一さん?」

 ビクゥゥウウウ!!!

「い…いやなんでもないッス」
「そうですか、確か前回耕一さんは『皆、決着を着けるよ。』
とおっしゃっていましたが…(ニコリ)」
 駄目だ、もう逃げられない…仮に誰か一人選んだとしても
確実に殺られる。
「おう耕一ベイベー!」
 あああ、初音ちゃんも反転してる。つーかミッチー?
「なあ、なんか私出番ないんだけど…」
 梓はちょっといじけモードだ、それはそれで……
「………(キラーン、キラーーン)」
 か…楓ちゃん、眼が光ってるよぉぉおおおお!!!
「もお、どうしたのよ耕一君!ほらとっとと言っちゃってよ」
 由美子さん…なんでそんな巨大な岩持ってるんですか?
まさか投げますか?俺に?
「……(ニコッ)」
 …千鶴さんにいたっては…もう……

「俺は…俺は……」

「「「「「俺は?」」」」」

「ムーンレイスなんです!!!」


 ドガッバキッ!!!
「うぎゃぁぁああああああああ!!!!!」
 瞬間的に全員から必殺技が繰り出された。俺はまるでそれが自分の
身体ではないような感覚で空を飛び、そして落ちていった。

「ほーら、耕一さん寝ぼけてないで…今目の前に何が見えます〜?」
「鬼…」
 
 グシャッ!!

 俺が最後に見た光景はニッコリ笑う千鶴さんと、血まみれの手、そしてその裏で
臨戦態勢に入る由美子さんたちであった。







 そして俺の意識はそのまま、消えた…




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幻狼院リレーSS 『隆山へ。−KizuatoILLMINATION−』

Cast:

     柏木耕一
     小出由美子

     柏木千鶴
     柏木梓
     柏木楓
     柏木初音

     柳川 裕也



    脚本

     第一話 旅立ち
       八塚崇乃

     第二話 大脱走
       くま

     第三話 軋む音
       vlad

     第四話 墓場にて
       貸借天

     第5話 脱出
       仮面慎太郎

     最終話 最後の審判
       紫炎




Special thanks to:

    Leaf official HP  即興小説コーナー

    りーふ図書館            SS書き込み伝言板


    そして、読んで下さった全ての皆様へ



     1999      幻狼院

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        エピローグ 「真相」



『…そうか、犯人は……』



 全員が一斉に手を挙げた。ということはだ…全員が共犯……これはすべて
計画のウチなんだ。千鶴さんらが手紙を出し、俺を欺き、由美子さんがここまで
誘導する…思えば、次郎衛門の墓のことだって、そして俺が山奥に逃げ込むのだって
すべては…………彼女らの…………
「う…ううん…」
 ここは…? 
「あ、起きましたか耕一さん!?」
「千鶴…さん?」
 ここは…柏木邸?…俺は一体???
「6時間34分24秒ジャスト…予定通り、眼を覚ましましたね」
 予定…?
「あ、こっちに来てください耕一さん。みんな待ってます!」
「ちょっと千鶴さん?」
 千鶴さんは起きたばかりの俺の手を引くと奥の部屋へと引っ張
っていった。
「あの千鶴さん、これは?」
「みんな入りますよ〜〜!!」

 千鶴の掛け声とともに障子が開かれる。
「あっ!?」


「「「「「ハッピーバースディートゥユー♪」」」」」

 そこには豪勢な料理と中央のケーキ、そして…
「耕一さん、お誕生日おめでとうございます」
 千鶴さん…
「耕一お兄ちゃん、ケーキ私と楓お姉ちゃんが作ったんだよ…ねっ!」
「…はい、耕一さんのお口に合うかは分かりませんが…」
 初音ちゃんに楓ちゃん…
「勿論、料理は私が作った。残さず食べろよ!!…と、そこのネーちゃんも」
「由美子です、耕一君こんな楽しい親戚がいるなら一言教えてくれても
いいんじゃない?…自力で調べちゃったわよ」


「…みんな、みんな…」
「「「「「お誕生日おめでとう!!!」」」」」
 俺は…俺は……
「みんな、ありがっ…」






「ありがとうって…!?」
「うりゃぁぁあああああああ!!!!」
 
 グギャシャッ!!

「イッテェェエエエエエエ!!!!!」
 な、な、な、なぜか俺は由美子さんにキャメルクラッチを
かけられていた。
「あら、目を覚ました耕一君?」
「…なんで、どうして…」
 これは何か?…俺をラーメンにする気か?
「安心して、邪魔者は始末したから…」
「!?」
 俺が後ろを見ると、無残な屍が4つ…しかもすべての顔に
ヒゲとか肉とか九品仏大志とか書かれている。
「…誕生日は…?」
「なんの話?」
 まさか今の、夢オチ…
「嘘…」
「嘘じゃなくて…」
「嘘…」
「嘘じゃなくて…」
「嘘…」
「嘘じゃなくて…」
「う…嘘だぁぁあああああああああ!!!!!!!」



 こうして山奥の中、俺の悲痛な叫びとともの事件は幕を閉じた。
多くの謎を残して…






 同時刻…

「来る、来ない、来る、来ない…」
 某柏木邸の前では(自称)挑戦状を耕一に送り付けた柳川が
目の下に涙を溜めながら待っていましたとさ。


 合唱…





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今回書いた人:紫炎

 というわけで、リレー小説第2弾終了です。
今回はみんなペース早くてかなり焦ったが、とりあえず
完成したんで一安心。感想をくれた人たちもありがとです。

 第三弾のことはまだ決まってないですが、また出てきたら
よろしくです!

 それと参加者は随時募集です。ウチのHPの掲示板にでも
書いてください。(誰か来てくれんかの〜〜)

でわでわ!


P.S
『俺をラーメンにする気か?』ってネタ分かる人いるのかなぁ?
いやvladさんの掲示板見て思い出したんでけど(笑)

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5164/