幻狼院リレーSS『隆山へ−KizuatoILLMINATION−』 投稿者:幻狼院
前回までのあらすじ
   耕一に届いた一通の手紙。「会いたい」ただ一言そう書かれていた。
   隆山から届いたというのは解かったがいかんせん、匿名だった。
   とりあえず隆山まで来たのだが、何故か由美子まで・・・
   付いて来た由美子をまこうと耕一は数々の手を試みるが、すでに
   ニュータイプに覚醒しつつある由美子にとってそれらは、成長の起爆
   剤でしかなかった。結局次郎衛門の墓まで来たのだが、運悪く四姉妹
   と鉢合わせになってしまった。
    「謎はすべて解けた!!」叫んだはいいが、全員が似たような反応。
   かまかけは失敗に終った・・・ 
   

隆山へ−KizuatoILLMINATION−

       第五話 「脱出」

 なんなんだーー!!
 あの手紙の差出人はいったい誰なんだよーー!!


1.よしっ、ここはこの金田一耕一が、すべての謎を解き明かしてやる!!
2.助けて、ダリエリ!(意味不明)
3.第五走者(仮面慎太郎さん)の手による、新たなる展開を望む。
 
 
 3・・・か、やっぱり。幸い今は皆、恥ずかしそうにもじもじしてる。俺は
背中の由美子さんを降ろして数歩後ずさり五人を見渡せる位置に来た。もう一
歩下がる。咳払いを一つ。もう一歩さがる。
 「謎は解けた・・・ 皆俯いて目を瞑ってくれ」
 また一歩さがる。皆は言った通り目を閉じた。
 「正直に手を上げてくれ・・・ 手紙を出したのは誰だい」
 極力優しく、そして力強く低い声で言った。全員上げる。予想していただけに
耕一は泣きたくなった。
 「まだ目を瞑ってて。最後の質問だ・・・」 
 言い終わるや否やエルクゥの力をフルに使って前にダッシュする。そして、ワ
ンピースの可愛い楓ちゃんを抱きしめ跳躍する。楓ちゃんは真っ赤になって困惑
している。とっとと、ここから逃げよう。
 「ごめん、楓ちゃん。君に聞きたい事があったんだ」
 言いつつも楓ちゃんの柔らかさを堪能している。
 (あぁ、なんて柔らかいんだ楓ちゃん。む・・・胸がペチョンって。き、気持ち
  良い。もっとこう・・・)
 力を入れて胸元を自分の身体に押し付ける。
 (あぁ。あぁ! あああぁぁぁ!!)
 ・・・はっ! 楓ちゃんは真っ赤になって俯いている。どうやらクリアに届いて
しまったらしい。その姿もまた良し!! 耕一は右手をソロソロと下に持って行く。
             ムニュ
・
・
・      
         ・・・ポッ

 瞬間、遥か後方の墓地から凄まじい力が吹き出る。振り向くと四つの光がピョン
ピョン飛んで来る。ヤバイ。全力で麓までくだる。・・・なんで由美子さんまで・・・
凄まじい質量が後ろから幾つか飛んでくる。
 「耕一さん・・・ 来ます」
 首を沈めて第一波をかわす。
 「何だった?」
 「墓石・・・ でした」
 身体を捻って避ける。墓石を左手で粉砕する。後ろを振り向く。すぐそこにニコ
ニコ笑っている由美子さんがいる。・・・? どーなってるんだ?
 「かっしわっぎくふーーーん」
 甘ったるい声で話しかける。
 「そのぺちゃパイのガキ・・・ 誰?」
  
     ゴウゥゥゥッッッッ!!!

 もの凄いプレツシャーが腕の中から迫ってくる。ひぃぃぃぃぃぃ。視界が歪む。
というか二人の周りの空間が揺れている。
 「オバサン。女子高生に勝てると思ってんの?」
 由美子さんはまだ笑ったままだ。
 「女子高生? あぁ、中学生かと思っちゃった。胸が!!」
 
      ゴウゥゥゥッッッッ!!! 

 プ、プレッシャーが・・・ 後ろからは三人が追いついて来ている。
もうここまでだ。
 力を抜き、森の中に降り立つ。他の皆も習って降りた。周りの木々が枯れる。
奇妙な<場>が発生したようだ。初音ちゃんも変わっちゃってる。このままじゃ
やばい。どうしてこうなるんだ。
 「いつまでそのガキ持ってるの? 柏木・く・ん」
 「ケバイおばさん」
 「もういいから!!」
 シーンとなる。
 「もういいから。俺逃げないから。皆、決着を着けるよ。俺は・・・」  

 ・・・なんて言えばいいんだ。なんっにも考えてねえよ・・・
あっ、そうだ。

 1ひ、髭がぁぁ。ブーメランみたいな髭が生えてきたぁぁぁ!!
 2実は地下にモビルスーツが隠してあるんだ。
 3アンカー紫炎さんにバトンタッチ。

                    以下最終回に続く

#######################################
 難しい・・・ しかも出来が・・・
楓ちゃんと由美子さんが臨戦態勢。果たして耕一は何を言おーとしたのか?
出番のない三人はいかに。
紫炎さん、ラスト頑張ってくださーい。(こんな物書いといてよく言う・・・)