「銃といえば!」
その日、志保は吠えていた!
「カッコいいツバ広の帽子がチャキーン、とがったアゴひげがシュキーン、
よれよれのタバコをプカーーッと!」
それってもしや…じげ・・・・
「自分の世界がある男のBGMスタート!愛のあり処が背中で泣いて
孤独な笑みでキメ!!」
ヂャッ!!
「ズッシリと手になじむなあっ、はっはっはっ!!」
志保は銃を構えた。
「最近のおもちゃはよくできて…」
ズドーーーーーン!!!!!!!!!!
数分前…
それは浩之があかりからタチの悪い冗談を聞かされていた頃と同時刻の
ことである。志保は友達との買い物も終え、帰り道を歩いていた。
「ふあ…うーーん、結構疲れたわね。さっさと風呂入って寝よ…」
ザカ…ザカザカ…
「ん…?」
志保の目の前で路地裏から次々と謎な人が出てきた。
「−−なんだろ?こんな路地裏にゾロゾロと…」
志保が路地裏に入ってみると一つの紙袋が置いてあった。
「ん、落とし物発見!!」
ガサッ!
「むう、金目の重さ!!」
ガサゴソガサ…
「………」
ガサ……
「…金目…というか金属ぅ?」
紙袋の中にあったものは拳銃であった。
「…よっくできてるなーーーむんっ!!」
クルクル…
グキッ!!
「んっ……うーーーーっ、クルクル回すのって結構難しい」
志保の指が赤くなってる。
「えーと、簡単なヤツ、簡単なヤツ」
カシャッ!
「オーケーピルグリム」
志保は銃を腰に差し構えた。
「雰囲気でるわねぇ。ははははっ次はアレだ、アレ…」
そして…
ズドーーーーーン!!!
「と、いうわけでね…」
「ほお…それで昨日は家にも帰らず、外で悩んでたわけか…」
「これっ!」
志保は浩之の家の玄関の前にある物体を指さした。
「これっ、あっちの用語でチャカ!こっちの用語でハジキ!
分かる?」
「ど…どろぼう…さん?」
唐突な出来事にあかりは一人旅立っていた。
「あかり…おーーーい、帰ってこーーーい!!」
「ねえあかり、助けてよぉ…ちょっと起きてったら!!」
ユサユサッ…
「志保、そんなに揺さぶったら!?」
「あかりぃっ!!」
グキッ!!
「あ…」
「あかりぃぃいいいいいいいいいいいいい!!!!」
あかりの首はあらぬ方向に曲がっていた。
「ひ…ヒロ…」
浩之は憤怒の形相で志保を見た。
「志保ぉぉおおおお!!!!!!!」
「わーーーーーだってしょうがないじゃなーい!!」
「そんな物騒なもん、とっとと捨ててこいよ!」
「捨てるって、どこに?」
「元あったとこに戻してくりゃいいだろー!」
「あ…そっか」
「えっと…たしかここで…」
志保は昨日の記憶を辿り、紙袋の置いてあった
処まで戻ってきた。
ピーポーピーポー
「あ…」
「ちょっと、きみぃ?」
「いやぁぁああああああああああああ!!!!」
ズダダダダダダッ!!!
「ヒロォォオ、町中で撃っちゃったからオオゴトにぃいいい!!」
「うるせーーーぞ志保っ!!」
「でもヒロ…」
すでに日は暮れ、夜になっていた。
「お前、昨日家に帰ってねえんだからそろそろ帰れよ、おばさん
心配してたぞ」
「うう…じゃあこれどーすんのよ?」
志保は紙袋に入ってる銃を出した。
「それは…」
ガラッ…
「あ…あの志保…」
あかりが奥の扉から出てきた。首にはギブスをつけて
いる。
「おい、あかりお前まだ動いたら…」
「私、思うんだけど…」
ゴキッ…
「あれ…?」
瞬間、あかりの視線は180度回転した。
「あかり、首、首ぃぃいいい!!」
「え、あれれ?」
結果、あかりは救急車で病院まで連れて行かれた。
「…警察に届ければいいんじゃないかな…」
救急車の中であかりはそう呟いたが、家で必死に悩み続ける
志保とヒロには届かなかった。
その頃、拳銃の置かれていた路地裏。
「ボス、ここです…」
ガサッ…
「取り引き用の拳銃をまんまと持ち去られたというわけ
ですか…まさに『捨てる神あれば拾う神あり』ですね」
「は…はぁ…」
「それで持っていった人間に目星はついているのですか?」
ボスと呼ばれた全身黒ずくめの人間は部下であろう男に
尋ねた。
「そ、それが…まだ…」
「ふん、役に立たない男ですね。まあいい…」
バサッ…
ボスと呼ばれた人物が帽子を取った。流れるようなブロンドの髪が現れる。
「私のシマで勝手なことをしたらどうなるか身を持って教えてあげねば
ならないようですね!」
不敵に笑うその人物の名は宮内レミィ、裏の世界では『ハントマスター』と
呼ばれている凄腕の殺し屋である。
続く…
ども、紫炎です!
リレー小説2話、うーーーんかなりヤバイ内容ですな、イルパラッツォ様(分かる
人は分かってるだろうなこの内容(汗))
てーわけで無責任にも第3走者の八塚さんにタッチします。
そんでわ八塚さんにエールを送りましょう!
「神様!仏様!もしも本当にいるのなら!貴様ら絶対敵だーーーっ!!!」
そんなわけで(どんなわけだ?)バイバイ!!!http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5164/