もう、あなたなしではいられない…… 投稿者:くのひち・トム
 vladさんの『もう、あんなことはしない……』に感銘を受け、こんなお話を作ってし
まいました。ごめんなさい、vladさん(汗)
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 私、松本。……知ってた?
 えーとぉ、あれは高校一年のときだったカナァ。
 うーーんと、その前に私って結構臭いもの好きでー。クサヤとか納豆とか、いいじゃ
ん! …って思うんだけどー、でもみんなには言えないよねぇ。
 …なんの話だっけ?
 …………。
 そうそう、高校一年のころはわたし昼休みとかに、屋上で納豆食べてたりしたんだ。
でね、あの日はあんまり納豆がいい匂いだったもんだから…ついつい鼻の穴にいれちゃ
ったわけ。

「あふあふぅ…息がくるしいひょう…」
 でね、奥まで入って取れなくなっちゃったの。
「あなた……何してるの?」
 そんなとき、声をかけてくれたのが吉井だったんだ。
「はっとうが、はあに…(納豆が鼻に…)」
「パットが、腹に? …なっ、なんで私が胸パットをしてることを!?」
「ひんぬ〜(死ぬ〜)」
「貧乳ですって! 酷いっ!」

 パシィ…。
 スポーーーンッ!
 吉井の張り手で、私の鼻に詰まってた納豆は見事取れたんだよね。
 それからかなぁ、吉井と居るようになったの…。

 でねでね、その吉井が紹介してくれたのが岡田なんだ。私ね、一目会ってすぐに岡田
が好きになっちゃったんだ。

 ……だって、岡田ってチョーいい匂いがするんだもん。

「何? あんた? 私の腋(わっきー)に顔を埋めないでくれる?」
「えーーー、だってーーー」
 岡田が睨んできたけど、なんか照れてるのがカワイー!
「……まあ、岡田いいじゃん。なつかれてんだよ」
 吉井がそう言うと、岡田は少しフテク入って歩き出したっけ。
「ちょっと! ついてこないでくれる?」
「えーー、だめ? 岡田っていい匂いするしーー」
「…………ふん、もう勝手にして」

 はじめの頃は岡田は嫌がったけど、そのうち自分から話しかけてくるようになってー。
 それからかなぁ…私たち三人がいつも一緒にいるようになったのって。

 ああもう、今日も三人で弁当食べるんだけどー、岡田が隣にいるとなんかもー、ごは
んだけでいいよ。

 って言うか、もう、岡田なしじゃいられない。って感じ?
                                    おわり