狩る!! 大捜査線 2 投稿者:グロCK
〜前回までの個人的あらすじ〜
 ついこの間、某刑事ドラマスペシャルを見て思いついたこのネタ。
 構想はねったものの、いつもマインドメモリ(頭に憶えておくこと)なグロCKは打ち込みに夢中になり、気づくと、
「ぬお〜〜〜っ!講義、始まっちまったぁ〜〜〜っ!」
 となって、やむを得ず話を途中でくくらせたのだった・・・。
・・・しかも誤字あったし・・・。どうもすみません。
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 なんということだ・・・。あの二人が降山署にやってくるとは・・・。
 耕一を問い詰めたところ、
「ち、千鶴さんがど〜しても『婦警』をやりたいそうで・・・」
 などと白状した。なんでも鶴来屋グループの申し出で特別に配属されたそうだ。
 おそるべし!! 柏木千鶴さん・・・ などと、グロCKの作品名を心の中で思いつつ、俺は基本的事項を教えるこ
とにした。
 ・・・しかし、会長職と大学はどうしたんだ? と不思議に思った。

 ・・・一週間後、なんとか教え込みが終わり、肩の荷が少し降りた。
 だが、姪の行動はとんでもなかった・・・。
 お茶くみを頼めば、どこのぼうず地獄だと言わんばかりに、ゴボゴボと煮えたぎった、しかも何色とも言い難い
お茶を持って来るし(飲んだ刑事は病院送りとなったが・・・)、射撃訓練では、と・な・りの的の中心を全弾撃ち
抜くというヘッポコぶり(いや、これはこれですごいが・・・)。
 しかし、何と言っても毎朝持ってくる差し入れが・・・ この後は想像通りだ。 
 極めつけはあいつが失敗した時、怒鳴る俺に言うセリフだ・・・・・・
「そんなに怒鳴ったらいやですぅ、叔・父・さ・ま(はあと) てへっ」
 偽善だ!
 あいつは偽善者だ!
 心の裏では俺を罵倒しているんだ!
 俺は、この仕事を押し付けた長瀬に殺気をいだいてた・・・。
 長瀬! いつか狩るぞ!

 そんな事を思っていると、当の本人がやって来た。
「よぉ、調子はどうかね。ちゃんと教え込んでるかい?」
 のほほんとした口調で、長瀬が尋ねた。
 まったく、こっちの気も知らずに・・・。
「ええ、あなたに言われた通りに教えていますよ、じ・ぶ・んが」
 俺は、責めるように答えてやった。
「そうか、それならいい。なにぶん、私も忙しいからねぇ〜、手伝いたいのはやまやまなんだが、ハッハッハッ」

(くっ!)

―――カレッ!、カッテシマエッ!―――――

 俺は狩りたい衝動を必死に押さえ、我慢した。その時―――、
「あれ? チョーさん、こんにちは」
 と、耕一の声が聞こえた。チョーさんって、ま、まさか・・・
「おお、耕一君」
 やはり長瀬だった。一体いつの間にそんな間柄に・・・
「どうだい、調子は?」
 と、興味深々に長瀬が聞いた。
「ええ、いいですよ。何と言っても柳川さんの教え方がいいですから」
 耕一が突拍子もないことを言った。 
「えっ!? そ、そうか!?」
 突然誉められたので、俺はさっきの衝動も忘れ、たじろいてしまった。
「はい、特に射撃訓練の教え方が上手く・・・」
  まぁ、狩るのは得意だからな・・・。
(流石は狩猟者ですね!)
 耕一が小声で俺に囁いた。
(お前もだろうが!)
 俺も言い返した。まったく、どいつもこいつも食えないヤツだ・・・。

 そうこうしてると、若手の刑事が飛び込んできた。
「な、長瀬さん! 連続殺人事件の犯人の居場所が分かりました!」
 その刑事は、緊張したおもむきで長瀬に告げた。
「なにっ! 分かった、すぐ行く」
 そう言うと、長瀬は耕一と、いつの間にかそこにいる千鶴の方を振り向いて、
「どうやら君達の初仕事が舞い込んだようだ。決して気を抜かないように」
 と、真顔で言った。こういう時はもっとも上司らしい。
 そして、こっちに目を向け、
「世話を宜しく!」
 そう言うと、にやけて出ていった。
 おいっ! さっきの真顔はどうした!

「はぁ〜」

 気が重い。理由は判っていた・・・。それは・・・
「さて、狩・り・に 行きましょ!」
「いや、千鶴さん・・・ 狩るんじゃなくて、逮捕するんだけど」
「どっちも変わりませんよ。さ、耕一さん、行きますよ!」
「あっ、ちょっと待ってよ! 千鶴さぁ〜ん!」

「・・・・・・、はぁ」
 ・・・そう、当然のごとくこの二人の事だ。
 多分、指示通りに動かない・・・だろう。
 まぁいい・・・。犯人を狩れば少しは気が収まるだろう・・・。
(犯人を狩るのは、この俺だ!) 
 心の中でそう叫んで、俺は二人の後を追った。

続く・・・


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 どうも、グロCKです。
 最初に書いたように、『その1』は途中で無理矢理”続く”にしてしまいました。
 いや、私はどうもそのまま書き込むタイプなのでで仕方なく・・・ 
 そして、やっぱりやってしまった誤字! すみません、多分これからもすると思います。 
 その時は笑って勘弁して下さい。
それでは・・・ ほななぁ〜