ドアの鍵は、ちゃんとロックしましょう「柏木家編」 投稿者: 喫茶べのむ
ある朝。千鶴は自室で、最大の危機に直面していた。

(ど、どうすればいいの!!)

体がワナワナ震えながらも、悩む千鶴。しかし頭をかかえることは出来ない。
そう、元凶のもとは、この頭。
美しく、長い黒髪は見るかげもなく・・・・・・・ツンツンに全て逆立っていた。

(初音の真似なんか、するんじゃなかった。)

初音のチャームポイントである「あの髪型」に憧れて、千鶴が買ってきた品が机の上に置かれている。

”キノコからとれた天然成分が、しっかりと髪を、ダメージから守ります!”
”それでいて、思いのままのヘアスタイルがキープ可能な整髪剤。by長岡製薬”

そんな唄い文句が印刷された小箱と、空のプラ製小ビン。

もうおわかりだろうから、結果だけ述べよう。
キノコをこよなく愛する柏木千鶴は、中身を使い切ってまで失敗したのだった。
第二の初音化計画に。

(早くバスルームで洗わないとっ!!!!!!)

だが今は朝。誰に会うか分からない。
もし、誰かに見られでもしたら・・・・・。

「あ、あれっ?一条さん、今日ファイヤーガンズのライブっすか。」
驚く岡本、じゃなかった、驚く耕一。

「ウヒャヒャヒャッ、紅丸だ、色違いの紅丸だ。んなことしたってKOFから招待状は来ないってばっ!!!アハハハハハッ。」
笑い転げる梓。

「・・・・・・・・伊藤。」
冷ややかな楓。

「い、生け花が出来る頭って、かわいいと思う、よ?」
ちっともフォローになってない、初音。

(・・・・・・。)
(ぜっ、絶対に外に出られない。出たら、私の最後だわ。)

さらに、真っ青になる千鶴。

・・・・時間だけが過ぎていく・・・・・。

ドンドンドンッ!!!ふと気づけば、梓がドアを叩いている。

「何やってんだよ、千鶴姉っ、朝飯冷めちまうぞ。早く来いって。」

ちょっと待ってと言おうとした、その時・・・・・・

「いないのかよ、あけるよ。」

ガチャリ。

「だぁぁぁぁぁぁめぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっっ!!!!!!!!!!!」

朝なのに、悪夢は始まりを告げた。

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どうもです。「喫茶べのむ」のマスタ−、ベノミンです。はじめましてです。
新参者がダラダラ、シリアスちっくに長く書くのもなんですから、できるだけ、
短くしてみたつもりですが、いかがでしょうか。
本当なら、ここで皆さんの作品の感想を書くべきなのですが、今これを打っている場所が、我が家の社交場になっている居間なので、さっきから冷たい視線がバリバリ貫通しまくりで、精神力ゲージが保たないため(マジで)これにて閉店させてもらいます。すいません。今度からバッチリ書きたいとおもってます。ではでは。
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