浩之な一日 投稿者:仮面慎太郎
     「挨拶」

 「ヒロ、テストの結果出たでしょ。どうだった?」
 朝、唐突に志保が聞いて来た。こいつがテストの事を話すという事は・・・
 「少なくともお前の仲間ではない点だ」
 と、釘を打っておく。
     

     「会話」
 「よう雅史」
 雅史だ。こいつとも付き合いはかなり長い。
 「あのさ、浩之。今度の日曜・・・」
 「その日はあかりとデートだ」
 な、付き合い長いだろ。
 その日はあいつは、決まって枕を涙で濡らすんだ。
 な、付き合い長いだろ。

     
     「学校」
 「先輩、おはよ。えっ、うんいい天気だな。ああ、うんそうそう」
 先輩は俺が一人で話しているからキョトンとしている。
 「あぁ、はははは、それじゃあな。うん?ああ、気を付けるよ」
 先輩はまだ、キョトンとしている。他人はわからないかもしれないが
 これが俺と先輩との絆なんだ。 

 
     「勉学」
 「いいんちょ」
 委員長はこっちを振り向いて、
 「なんや」
 とぶっきらぼうに言った。
 「手に昨日の跡が残ってるぜ」
 手首を見て、こっちを睨む。
 可愛い奴だな


     「弱点」
 「葵ちゃん」
 前から友達と一緒に歩いてくる。
 「なんですか?」
 俺は友達にも聞こえる様に大声で、
 「また一緒に映画見に行こうか」
 スタスタスタ・・・
 後ろで葵ちゃんが赤くなってるのがわかる。
 
 
     「掃除」
 「マルチ」
 マルチは箒の動きを止めてこちらを向いた。
 「はい」
 「廊下だけじゃなくてお前のOOOもフキフキしたい」
 ・・・ ・・・・ ・・・
 バタン
 さてっと、図書館にでも連れ込むか。 

     
     「矢島」
 「おい、藤田」
 「だめだ」 


     「料理」
 「浩之ちゃん今日の晩御飯何がいい?」      
 「お前」
 「・・・ ・・・ じゃあ、今日も志保の家に泊まろっかな」
 ギュゥゥゥゥゥゥゥゥー。
 可愛すぎ。
 

     「階段」
 「琴音ちゃん」
 階段で琴音ちゃんと会った。
 「あ、こんにちは」
 「あぶない、琴音ちゃん。今、君がここから落ちるイメージが」
 「えっ?」
 そう言うと琴音ちゃんを抱き上げた。
 「え?え?あの・・・」
 「こうすれば落ちる心配はないだろ?」
 「・・・はい」
 ちょっと強引だったかな・・・ま、いっか。


     「格言」
 「うーん」
 レミィは悩んでいた。図書室の高い所にほしい本があった。
 「えい」
 ドン!・・・ ・・・ ドサ!
 「そうか!欲しい物はこうすれバ!これぞ、棚からぼたもち」
 ・・・レミィの奴何してんだ?

 
     「触覚」
 あ、理緒ちゃんだ。・・・危ない!こける!
 ・・・ 何!前髪が伸びた? あっ! 髪が地面に!
  疲れてんのかな・・・俺。

         終わり。

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