痛快・少年まさし   第二話 投稿者: 仮面慎太郎
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     痛快・少年まさし
           「髑髏(どくろ)博士の黒い罠」

          第二話「登場!ジロエモ仮面」の巻

前回までのあらすじ
       行方不明になったあかりちゃんを探す為、森に入った雅史は、
       そこで不思議な洞窟を見つけた。その中で、マスクを付けた男達に、
       追いかけられ不思議な扉を見つけたのだった。
       そのころ、あかりちゃんは、髑髏(どくろ)博士に追いつめられていたのだった・・・

「何!少年まさしだと!」
はき捨てる様に男が言う。半壊したステッキを持ち直して、そこに有ったであろう先端を少年まさしに
向けた。
「貴様の様な悪漢は許しておけない!この僕が・・・」
横に伸ばしていた腕をまっすぐ髑髏(どくろ)博士につきつけて、
「更生させてやる!」
ビシィ!
「くっ・・・できるものなら・・・」
左手でマントの中に手を突っ込んで銃を取り出す。
「できるものなら、やってみろ!」
パン!・・・チュン!
「何ぃ!」
「甘いな!髑髏(どくろ)博士」
少年まさしは颯爽(さっそう)と横に飛び、レーザー銃を撃つ。
バシュウ!
「クッ!なんの!」
髑髏(どくろ)博士は、左手の銃を少年まさしに向けて投げつけた。
バァン!
弾が残っていたせいで、空中で爆発する。しかし、そのおかげで、
レーザーの威力をほぼ相殺できた。
「ふ、やるな少年まさしとやら」
ゆっくりと後ずさりする髑髏(どくろ)博士。後ろの壁にステッキを向けた。
ガコン!
「?・・・隠し扉か!」
前に詰め寄ろうとした瞬間。
「動くな!」
そう言って、ステッキの髑髏(どくろ)の口に親指を入れる髑髏(どくろ)博士。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
低い音が部屋中に響き渡る。
(なんだ・・・この音は・・・)
「この部屋はほんの少しの動作でも・・・いや、百聞は一見にしかずか」
徐(おもむろ)にポケットから小石程度の何かを取り出してこちらに投げる。
・・・・・・・・・バン!
(?・・・レ、レーザー?)
「・・・と、少しでも動けばこの様になる。助かりたければ、後、半日待って、
 このトラップ<縁日の綿菓子>が切れるのを待つか、この扉の3m以内に
 入るかするのだな・・・まぁ、両方無理だと思うがねハハハハハハ・・・」
(しまった・・・)
ガチャリ・・・
(髑髏(どくろ)博士を逃がしてしまった・・・)
タッタッタッタッ・・・
(?・・・足音?)
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴゥゥゥ・・・
「何?」
「くそっ、遅かったか・・・」
「・・・あっ、あなたは?」
そこには、鬼の面を被った男が立っていた。
「その格好・・・そうか・・・今度は君か・・・」
「え?なんですって」
「いや、なんでもない。そうだな・・・」
腕を組み、しばらく考えて男は、
「ジローエ・・・いや、ジロエモ仮面と呼んでくれ」
「ジロエモ仮面・・・」
「さぁ、行くぞ」
ジロエモ仮面は少年まさしの手を取ってつかつかと、入り口の方へ歩いて行った。
「あの・・・何処へ」
「決まっているよ。・・・次回へさ」
ジロエモ仮面は鬼の面の向こうで軽くウィンクした。
                             つづく
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次回予告・・・最終話、「髑髏(どくろ)博士の黒い罠」。
        ・・・雅史は扉の向こうで何を見たのか。
        あかりちゃんは逃げる事ができたのか。
        少年まさしとは?ジロエモ仮面は?
        次回はいつやるのか?
        そんなわけでぇ・・・続く!