或る愛の形・終章 投稿者: 仮面慎太郎
「よっ、待ったか」
「ううん、別に」
朝の9時、僕達は待ち合わせをしていた。
今日は浩之が見たいと言っていたある映画を見に行くのだ。
「さっ、どっかでメシ食ってこうぜ」
「うん。あのね、僕おいしいピラフがあるお店知ってるんだ」
そう言うと僕は浩之の腕を取ってズンズン歩いて行った。
・・・ちょっと強引・・・だったかな。
でも・・・浩之の手って、大きくて温かい・・・
「おいおい・・・ったく、しょうがねーなー」
「あはっ、ごめんね」
そう言って僕は浩之の前に走り込んで浩之の顔を覗き込みながら、
後ろ向きに歩いた。手はもちろん、後ろ手に組んでいる。この方が可愛く見えるのだ。
そして・・・浩之の前に出た理由はもう一つある。それは・・・・・・・・・
それは、この服が、浩之と初めての時に着ていた物だ。
・・・浩之、気付いてくれるかな・・・・・・
「あ、ここ。この店」
「へー、結構綺麗じゃん」
「うん、僕よく来るんだ」
「・・・・・・・・・」
「?・・・浩之?」
「誰と<よく>来るんだ?」
「え?お姉ちゃんとか・・・」
「ふーん」
カランカラン・・・・・・・・・カランカラン
「いらっしゃいませー」
浩之・・・とうしたのかな・・・さっきから、ちっとも僕を見てくれない。
あ、もしかして・・・
「浩之ぃー」
「ん、何だよ・・・」
「もしかして・・・妬いてる?」
「う!ゴホゲホ・・・バーカ。だ、誰が・・・んな事・・・」
「んふふー、やっぱりー」
「なっ、だから違うって・・・」
「うんうん」
「くそ、何でそんなに、うれしそうなんだよ」
「ふふふふっ」
やっぱり、やっぱりそうだ。僕に妬いてくれてたんだ。
うれしー。
「リーフピラフお二つ、楓ジュースお一つ、初音ケーキお一つ、
 こちらは梓コーヒーとセットで。以上よろしいでしょうか?」
「はい」
「ああ」
「では、少々お待ちください」
・
・
・
・
「結構旨かったな」
「えへへーでしょ。ねぇねぇ、今度は千鶴スパ・森のキノコ風も食べてみよっ」
「う・・・それはやめておいた方が・・・いいんじゃねーか?雅史」
「えっ、そうかな?」
「ああ」
映画館への道。二人だけの時間。お昼前の照り付ける太陽。
心地良い風。隣にいる浩之。映画館まで後少し。
・・・いいなぁ・・・
でも・・・僕達は・・・・・・・・・・・・
ギュゥ!
「?・・・どうした?雅史」
「ううん。なんでもない」
「・・・・・・そっか」
「うん・・・」
「雅史」
「ん」
「大丈夫だぜ」
クシャクシャクシャ・・・
「ン・・・」
浩之の大きな手が僕の頭を撫でてくれる。
「安心しろよ。何があっても守ってやるから」
「・・・うん」
うれしかった。きっと、浩之も同じ事を考えていたのだろう・・・
ちょっと涙が出た。浩之の腕で顔を隠す。
「・・・ほら、着いたぜ」
映画館だ。早速入ろう。
「いけね、時間ぎりぎりだ」
入るとすぐに始まった。
「雅史・・・この最初やるCMって何かいらないよな」
「うん、そうだね」
お互いの耳元で呟く。浩之の息が耳に掛かる・・・
ドキドキした。
・
・
・
「ずっと続くといいね」
「うん・・・」
「花火じゃないよ」
「えっ」
・
・
・
終わった。少し悲しい物語りだった。途中、浩之の手を握ったの解かったかな・・・
「なぁ、雅史」
「・・・えっ、ん、何」
「これからどうする」
「別に僕は・・・」
「じゃあさ、ちょっと買い物してくか」
「うん」
その後、僕達は洋服を買って、おやつを食べて、家に帰った。
途中・・・
   「なぁ、その服・・・」
   「えっ」
   「それって・・・」
   「・・・うん」
   「・・・・・・」
   「・・・・・・」
   「そっか・・・」
なぁーんてそんな事があったりして、良い雰囲気になったんだよねー。
でも・・・
「もう、着いたな・・・」
「うん・・・」
浩之の家。
「・・・今日は帰るね」
「そっか、気を付けてな」
「えっ」 
「じゃあな」
バタン
「・・・・・・・・・・・・・・・」
(ばか・・・浩之のばか・・・止めてくれたって、いいじゃないか・・・)
ハァ・・・
トボトボトボトボ・・・
・
・
・
・
・
ふんふんふーん・ふんふんふーん
今日も志保ちゃん「輝いてルー」
でーもー志保ちゃんはー
「お前アキトだろ。だから今<リョーコちゃん>って。おい、アキト、おい」
なのー
おや・・・気持ち良く志保ちゃんソングを歌ってたら・・・
あの見るからに双眼鏡を持って歩いてるのは・・・あかり。
「おーい、あっかりー」
「あ、志保」
「どーしたの。何それ」
「うん・・・実はね」
「うんうん」
「雅史ちゃんみつけて・・・」
あら、そう言われればあそこに見えるは雅史じゃない。
「ふんふん」
「それで・・・」
「ほーほー」
「!?・・・待って志保」
「あ、何」
さっ、とあかりは電柱ん隠れる。
「何、あかり何があるの」
「見てて」
雅史だ・・・・・・ん、あれ。雅史の前にヒロが出てきた。雅史が驚いて・・・
何か喋ってる・・・聞こえないな・・・えええぇぇぇぇぇぇ!!!
だ・・・抱きついた・・・キ・・・キスしてる・・・
「あ、あかり」
「ん、何」
「まさかあんた・・・今日一日これ追いかけてたの・・・」
「うん」
「いよいよね・・・」
「へっ」
見ると雅史達がヒ・・・ヒロノ「イエ」ニ・・・ハイッテイク・・・
「早くいかなきゃ」
「ハ・・・ハカヒィ・・・」
「何、志保・・・あっ大変早くしなきゃ始まっちゃうよ・・・」
「・・・・・・・・・」
ギギギギィィィーーーー・・・バタン!
ドアの閉まる音が妙にリアルに耳に残った。
                            完

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やっちまったぁー。あんB様(名前あってます?)に対抗したんだ・・・
これでも一生懸命なんだ・・・
レスへ・・・行きます・・・(ガクッ)
くま様・・・くま様は何か勘違いをなさっている。高知県を買い被り過ぎている・・・
      アウトロースターなんて今時の物は見る事ができない。(しくしく)
      妖怪人間ベムやってるんですよ!(爆)
      朝の5:30から・・・(しくしくしくしくしく・・・)
      わかったネタは(有)椎名百貨店の核の出前です。
      あとアフタヌーンは8月号から読んでいます。
      ちなみに10月号のP.218の女神様親衛隊に愛知のUMA様
      という方が載っておられたが、ここのUMA様だろうか・・・
      しかし・・・「風雲こけし嬢」・・・ぢゃない「城」・・・は名前だけで3分は妄想していた。
      なつかしい。
      クイズ惜しくも外れてしまいましたが、「そうか、季節は甲子園か・・・」
      ということで、ココロノキズアト賞「千鶴さんに生えていた茸」をプレゼントします。
      大事に使って(?)ください。
うっぎゃゃーーーーリーフ様のHPどこいってもSSに入れないー
他の人の感想見てみるとrosso様の「えるくぅないと」やMIO様やらなにやらかにやら
くぅぅぅぅ感想が書けない。残念だー。(しくしくしくしくしくしく)

           銀河の平和は我等が守る(決)
(私は永遠に忘れない・・・)