……あのね。 「耕一お兄ちゃん」 気付いたの。 「なんだい?」 私がいつまでも、あなたのことを『耕一お兄ちゃん』って……呼んでいること。 「あのね、えっと、その……」 おかしいよね。 「…………?」 お兄ちゃんはずっと……私を一人の女の子として見ててくれたのにね。 「耕一お兄ちゃんのこと……」 だから……。 「耕一さん、って……呼んでいい?」 だから、もう少し……そばにいたくて。 「うん。じゃあ俺も……初音、って呼んでいいかい?」 ……でもそれは、お互いに思っていたことだったのかな? 「あ……はい、耕一さん」 ずっと、思っていたことだったのかな? 「初音……」 さよなら、『お兄ちゃん』。 **************************************** くま「ども。激甘ああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」 川崎「こいつは初音ちゃんがいつまで『耕一お兄ちゃん』と呼んでいたのか気になってし ょうがなかったようです。この話は初音ED後なんですが……本編の中では呼び方 変えてましたっけ? 確認取ってないもんで何とも……」 くま「……読み返してみるとそれほどでもないなあ。書いてるときはすごく甘ったるい話 だと思ったけど」 川崎「書いてるときは話に入り込んでるからな」 くま「それでは、また」