誰も復讐(リベンジ)など望んではいない。 そこにあるのは……そう。 ただ一つ。 箱だけだ……。 Ha・Ko・I・Ri X 第1話「終わりなき悪夢の始まり 尽き果てぬ安寧の終わり」 「全ての者が自らの運命をたぐり寄せ、新しい出会いを手に入れた」 「だとすればもう……必要ないのかもしれませんね」 「それは違うよ。運命の糸が尽きることはないんだ。望むと望まざるとに関わらず……ね」 引き続ける。 引き続ける、今日も。 運命を司るヒモを。 ある時疑念が沸いた。 俺はヒモを引いていると思い続けているが、本当にそうだろうか? もしかしたら、ヒモに引かれているのは俺なのではないだろうか? それでも俺は、引き続ける。 箱を閉じる。 こちらの世界と、箱の中の世界の境界が、閉じる。 私は、箱を閉じるごとに誰かを向こう側の世界へと押しやっている。 でも、どうしてだろう。 そんなときに、向こう側から切り離されたような何とも言えない気分になるのは。 胸が、痛くなるのは。 「運命を操るが故に、運命に見放された者たちがいる」 「出会いを届け、それ故に傷ついてゆく者たち」 「私の生み出したシステムは、同時に自分自身を蝕んでゆく」 「救いの手は届かないのでしょうか?」 「なんてものを生み出してしまったのだろう……私は」 続きません(きっぱり) **************************************** くま「ども。一部予告と放送内容が食い違っていることを深くお詫びします」 川崎「おい、いくら何でもこれは……」 くま「あの予告から話を一本作るのは俺には無理です」 川崎「で、英二さんとはるか……それに謎の男たちか?」 くま「ふふ……サンタはプレゼントをもらえないんだよ……」 川崎「八塚さん、これがこいつの限界のようです」 くま「それでは、また」