箱入りX(本編?) 投稿者: くま
 誰も復讐(リベンジ)など望んではいない。
 そこにあるのは……そう。

 ただ一つ。

 箱だけだ……。


 Ha・Ko・I・Ri X
 第1話「終わりなき悪夢の始まり 尽き果てぬ安寧の終わり」


「全ての者が自らの運命をたぐり寄せ、新しい出会いを手に入れた」
「だとすればもう……必要ないのかもしれませんね」
「それは違うよ。運命の糸が尽きることはないんだ。望むと望まざるとに関わらず……ね」


 引き続ける。
 引き続ける、今日も。
 運命を司るヒモを。
 ある時疑念が沸いた。
 俺はヒモを引いていると思い続けているが、本当にそうだろうか?
 もしかしたら、ヒモに引かれているのは俺なのではないだろうか?
 それでも俺は、引き続ける。


 箱を閉じる。
 こちらの世界と、箱の中の世界の境界が、閉じる。
 私は、箱を閉じるごとに誰かを向こう側の世界へと押しやっている。
 でも、どうしてだろう。
 そんなときに、向こう側から切り離されたような何とも言えない気分になるのは。
 胸が、痛くなるのは。


「運命を操るが故に、運命に見放された者たちがいる」
「出会いを届け、それ故に傷ついてゆく者たち」
「私の生み出したシステムは、同時に自分自身を蝕んでゆく」
「救いの手は届かないのでしょうか?」

「なんてものを生み出してしまったのだろう……私は」

                            続きません(きっぱり)

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くま「ども。一部予告と放送内容が食い違っていることを深くお詫びします」
川崎「おい、いくら何でもこれは……」
くま「あの予告から話を一本作るのは俺には無理です」
川崎「で、英二さんとはるか……それに謎の男たちか?」
くま「ふふ……サンタはプレゼントをもらえないんだよ……」
川崎「八塚さん、これがこいつの限界のようです」
くま「それでは、また」