月に届くように 投稿者: くま
 月を眺めている。
 いつもの屋上で。
 あの事件の夜に見た月は、とても綺麗だった。
 それはもしかしたら、彼女がいたから。

 どこまで届くのだろう。
 僕の電波。
 あの月まで、届くだろうか。
 もし届いたとしても、彼女には届かない。
 それは僕のせいだから。
 誰一人救うことが出来なかった、僕のせいだから。
 それがわかっていても、僕はまたここで待ち続ける。

 彼女の電波が届く日を。

 あの日の彼女のように、ただ静かに。

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くま「ども。雫シリアスは初めてかも」
川崎「トゥルーエンドものはたくさんあるから、お前が書く必要はないと思うが」
くま「すみません、痕シリアスに飽きてきました」
川崎「確かに、雫はあんまり書いてないからな」
くま「『連作・咎(とが)』としてしばらくやりたいんだが」
川崎「・・・大丈夫か?」
くま「それでは、また」

タイトル:月に届くように
コメント:届けたい、でも届かない。
ジャンル:シリアス/雫/祐介