エディフェル。 君はもういないけど、それでも君なら答えてくれそうな気がするんだ。 少しだけ、話を聞いてくれないか? エディフェル。 鬼が、戦いを捨てる日は来るんだろうか? 人が、戦いを捨てる日は来るんだろうか? 俺が、戦いを捨てる日は来るんだろうか? エディフェル。 俺は、怖いんだ。 君と、君の姉たちの仇を取るために鬼たちを滅ぼした自分が。 自分と同じ力を持って生まれてくる子孫たちが。 エディフェル。 俺たちが子孫を残すことは、未来に災いの種を残すことなのか? 悲劇をただ繰り返すだけなのか? エディフェル。 ・・・そうだな。 未来は誰にもわからない。 だから、信じるよ。 未来という荒野にまかれた種を。 まっすぐに太陽に向かって伸びていく可能性を秘めた種を。 **************************************** くま「ども。競作用に書いた奴です」 川崎「次郎衛門を出したくらいでよもや『ひとひねりした』などと思ってはおるまいな?」 くま「Seedsは子孫という意味で使ってます」 川崎「話を逸らすなって」 くま「それでは、また」 タイトル:Seeds コメント:エディフェル亡き後、一人未来に思いを馳せる。 ジャンル:シリアス/痕/次郎衛門