ある晴れた朝、それは起こった。 「いってきま〜す」 がちゃっ。ゴン。 「なんだ?」 おそるおそるドアの陰をのぞいてみると、段ボール箱がおかれていた。 中に入っているのは・・・瑠璃子さん。 「・・・・・・」(にこっ) 体育座りをして箱の中に収まっている瑠璃子さんは、僕を見上げて微笑んだ。 「ゆ、祐くん!! だめだよ、粗大ゴミはちゃんと清掃局に連絡しないと」 「違うんだ!! 僕じゃない!!」 とりあえず僕は、さおりんに事情を説明した。 「なんだ、そうだったの」 「・・・・・・」(にこっ) 何か言ってよ、瑠璃子さん。 「どうしよう・・・」 「とりあえず学校に行こう。遅刻しそうだし」 「うん」 ・・・・・・。 「瑠璃子さん」 「・・・・・・」(にこっ) 「どうしてこのクラスに居るの?」 「・・・・・・」(にこっ) 「何で僕の膝の上に乗ってるの?」 「・・・・・・」(にこっ) 瑠璃子さん、どうして何も言ってくれないの?・・・僕のこと、嫌いになったの? 答えてよ、瑠璃子さん・・・。 昼休み。 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「ねぇ」 「・・・・・・」(にこっ) 「お昼食べたいから降りてほしいんだけど・・・」 「・・・・・・」(にこっ) ・・・座っていたいの? 瑠璃子さんは僕の膝の上から降りて一つ前の席に座った。少し、寂しそうだった。 パクパク。 じ〜〜〜〜〜〜〜〜っ。 モグモグ。 じ〜〜〜〜〜〜〜〜っ。 「あの、じっと見るの止めてほしいな・・・」 「・・・・・・」(にこっ) いや、にこって・・・。 結局僕は、瑠璃子さんに見つめられたまま人生で一番のどを通りにくい食事を終えた。 放課後。 「祐介いるか〜〜〜〜〜〜っ!?」 しまった。もっとも危険な教師の存在を忘れていた。 このままでは叔父の授業のネタにされてしまう。 しかし、瑠璃子さんが膝に乗っているので逃げることもできない。 「あっ・・・」 僕の姿を見た叔父はニヤリ、と笑った。 僕はその晩、久しぶりに涙で枕を濡らした。 瑠璃子さんはそんな僕を観察していた。 「・・・・・・」(にこっ) 次の日の朝。 「自慢話で申し訳ないが・・・」 昨日瑠璃子さんが居たところに座っていたのは、月島さんだった。 **************************************** くま「ども。最近ネタ切れな感じなのでこんなことをしてみたわけですが・・・」 川崎「無理しすぎだ。最初浩之のままやろうとして全然だめだったし」 くま「雫に変えたら今度はキャラが足りないし。まあ、なんとかしましたけど」 川崎「瑠璃子さんの台詞、コピーですますなよ」 くま「それでは、また」 タイトル:箱入り瑠璃子 コメント:箱に入ってる瑠璃子を書きたかっただけ。(もういいって) ジャンル:コメディ/雫/瑠璃子