ある晴れた朝、それは起こった。 「いってきま〜す」 がちゃっ。ゴン。 「なんだ?」 おそるおそるドアの陰をのぞいてみると、段ボール箱がおかれていた。 中に入っているのは・・・セリオ。 「おはようございます、藤田さん」 体育座りをして箱の中に収まっているセリオは、俺を見上げてそういった。 「ひ、浩之ちゃん!!だめだよ、粗大ゴミはちゃんと清掃局に連絡しないと」 「違うんだ!!俺じゃない!!」 「私、捨てられるんですか?」 「違うって〜!!」 とりあえず俺は、あかりに事情を説明した。 「なんだ、そうだったの」 「そんなことがあったのですか」 セリオ、お前も居ただろうが。 というか、俺が見つける前はどうしてたんだ。 「どうしよう・・・」 「とりあえず学校に行くか。遅刻しそうだしな」 「うん」 ・・・・・・。 「セリオ」 「なんでしょう」 「どうしてお前も居るんだ?」 「その方が楽しいと思いまして」 「まあ、それはいいとしよう。だが、何でお前は俺の膝の上に乗ってるんだ!?」 「席がないからです」 そうなんだよ。こういう日に限っていつも休んでる病弱な山本まで来やがって。 おかげでみんなの注目の的じゃないか。あかりや雅史は目を合わせないようにしてるし。 ・・・・・・。 痛い。委員長の視線が、痛いっ!! 次の日の朝。 「おはようございます、藤田さん」 昨日セリオが居たところに座っていたのは、量産マルチだった。 **************************************** くま「ども。下のコメントの通りです。誰か、箱入りセリオの絵を描いてくれませんかね ぇ」 川崎「段ボール箱の底には、毛布敷いてないとだめだそうです」 くま「感想(一部)です」 MIOさん。 <Leaf Fight 97にいたるまでの道のり> 箱詰めされるセリオ&量産マルチ・・・。 可愛いかも。というわけで、こんな話が出来ました。 <矢島、幸福の絶頂へ導かれる> ・・・矢島だから。 紫炎さん。 <ボードキャプチャーマルチ第4話> ガチャピンは、悪くない・・・。 くま「それでは、また」 タイトル:箱入りセリオ コメント:箱に入ってるセリオを書きたかっただけ。 ジャンル:コメディ/TH/セリオ