真・鬼伝説 第七章 重里(しげさと) 投稿者: くま
ある日、英二さんが俺の所に電話を掛けてきた。
「川崎君、俺の考えたTV番組に出てみないかい?」
つい、うんと言ってしまった自分が恨めしい・・・。
ここは東京湾に浮かぶ人工島・サザンクロス。
そして番組名は・・・。


『風雲こけし城』


「あれ、川崎君とキルシュさんも来てたのか」
「耕一さん・・・」
「いつものメンバーがそろってるみたいだな」
これまでほとんど出番がなかった君の言うことか?浩之。
『さて本日は、この人工島に建てられた「風雲こけし城」の試練を突破し、天守閣の「徳
川の埋蔵金」を手に入れるのが目的です!!頑張って下さい!!』
上空のヘリからアナウンスが聞こえてくる。
やる気無くすぜ・・・。


こけし城の正門前に俺(浩之)達はいる。
「いかにも『罠仕掛けてます』って感じだな」
「大丈夫だよ、浩之ちゃん。こんな時のために矢島君連れてきたから」
・・・鬼だ。
「矢島君、偵察お願い☆」
「わっかりましたぁっ!!」
馬鹿正直に正面突破をはかる矢島。
・・・それ、偵察じゃねぇだろ。
「うわぁっ!!」
落とし穴に落ちやがった。
「矢島君の貴い犠牲を無駄にしないためにも、進みましょう!!」
こんなの・・・こんなのあかりじゃないやい。
関東藤田組、精神的にリタイア。


城内を順調に進む俺(冬弥)達。
「きゃっ」
「どうした、由綺!!」
振り返った俺の目に飛び込んできたのは、何もないところでこけている由綺の姿だった。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
涙目で訴えかけてくる由綺。
泣きたいのは俺の方だ。
「えぐっえぐっ」
「由綺ちゃん、もう大丈夫だから、ね?」
「うん、ありがとう、美咲さん」
幼稚園児と保母さんて感じだ。
「・・・帰るか?」
「うん」
藤井冬弥組、リタイア。


「・・・梓、この廊下坂になってないか?」
「そういえば・・・」
「耕一お兄ちゃん、このボタン何かな?」
「押してみればわかるよ、初音ちゃん」
「うん、ポチっとな♪」
ごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろ・・・。
「何の音かな、お兄ちゃん?」
「さあ、何だろうね、初音ちゃん?」
坂の上の方から巨大な岩が転がってきた。
俺達、何か悪いことしたか?
「耕一、お前のせいなんだからお前がくい止めろ!!」
「俺?俺、なんかした?」
「したよっ!!」
俺は梓のけりを食らって岩に激突した。岩を粉砕できたが、気を失った。
柏木耕一組、リタイア。


「ここが天守閣か・・・」
キルシュのテレパシーを使えば罠などなんてことはない。
「千両箱が積んでありますね」
「この中に『徳川の埋蔵金』が・・・」
ぎぃぃ〜〜〜っ。
箱の中に入っていたのは、一枚の布きれだった。
「とくがわよしのぶ」と書いてある。
「こ、これはまさかっ・・・」
「どうしたんですか?川崎さん」
「『徳川の、My雑巾』・・・」
「つまんないですね・・・」
「うん・・・」
ひゅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜っ。


そのころ、祐介達は・・・。
「なかなか来ませんね、月島さん」
「もう一時間もやってるのにね、長瀬君」
UFOを呼んでいた。

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くま「・・・疲れたナリ」
川崎「なんだよその語尾は」
くま「なんか変ナリか?シャリアブル」
川崎「は?」
キルシュ「あの〜、私がトワイニングさんなんですか?」
くま「自分の名前にさんをつけなくてもいいナリよ」
川崎「・・・・・・」
キルシュ「・・・・・・」
川崎「感想(一部)&レスに行こうか」
キルシュ「そうですね」

仮面慎太郎さん。
<ココロノキズアト>
 耕一が「この壺はいい物だ」と言ったとか言わないとか・・・。
 >自分には一つしかネタはわからなかった・・・(しくしく)
 わかったネタはおそらく「アウトロースター」でしょう。
 これは説明不要のはず。
 「卍」だの「花田」だの「火瓦ビーム」だのは「無限の住人」(沙村広明・講談社アフ
 タヌーン連載)です。ちなみに火瓦ビームというのは火瓦(ひが)という男が目を矢で
 射られたシーンを見て「火瓦、ビーム発射か?」と思った読者がいたからです。
 さらに、火瓦の刀の片方が神刃(カムジン)。「真・鬼伝説」では普通の刀の形してる
 けど。
 セリオのあたりは、GS美神を書いてる椎名高志が昔書いた短編「電化製品(アンドロ
 イド)に乾杯!」からとったものです。「(有)椎名百貨店(1)」に収録されている
 ので、機会があれば読んでみるといいでしょう。ちなみに、トッピングのABCとは、
 A・アトミック、B・バイオ、C・ケミカルの三大非人道兵器のことです。
 この三つって、パロディやろうとして断念した奴ばかり・・・。
 理由は「原作の話が長い」と「知名度が低い」でした。

白野佑凪さん。
<二行SSマルチの一日+おまけ>
 マルチらしい。鼻からリンゴって一体・・・。
 おまけの方は、「志保、そういうことは靴磨きのおじさんに聞け」な感じ。

MIOさん。
<ラヴ・ソング>
 原形をとどめてない替え歌が凄い。
<パツイチでわかる、台所事情>
 牛乳で作ったカルピスもどきを飲まされた俺よりまし・・・か?
<ワイルド・ライフ>
 ワイルドすぎる・・・。

へーのき=つかささん。
<柏木家の暴走 turbo『あらすじが○ヴァ風味』>
 なんていったらいいのやら(棒読み)。
 よみたいなぁ・・・おかるときょうじだい(棒読み)。

vladさん。
<マックス号 応答せよ>
 髭が気になるんすよね、ライダーマン。何より、あの格好で飯食ってそうなのがやだ。
 むむ・・・「第六章」、ヤブキが逃げてるときに落とし穴にはめればよかったかな?
 あの回は英二さんの出番、デュシャンだけだったからなぁ。
 柳川は、寂しかったのかな・・・と思うことがあります。なんか俺がシリアスで書くと
 寂しい感じになるんですよね。

睦月周さん。
<8月の魔法>
 スイカを知らない生活・・・。どんなだろう。
 もしや、この日のために英二さんは理奈にスイカを見せないようにしてたとか。
 そういう込み入った悪戯好きそうだし。

くま「それでは、また」

タイトル:真・鬼伝説 第七章 重里(しげさと)
コメント:英二さんの企画した番組って・・・?
ジャンル:コメディ/ALL/川崎