真・鬼伝説 第六章 遊星からの物体X 第四話 投稿者: くま
「く・・・毒を盛るとは卑怯だぞ・・・」
ヤブキ(仮名)はよろよろと立ち上がった。

最終兵器さえ効かない化け物相手に勝ち目はあるのか!?
(ちょっと効いてるけど)

「くそっ」
柳川さんが放送席から躍り出る。
その手には、放送席の後ろに飾られていたはずの神刃(カムジン)
が握られていた。
「・・・死ね」
柳川さんの振り下ろした刀がヤブキを捉える。
誰もが「終わった」と思った。
しかし。
「なんだと?」
ヤブキの体は鬼へと変わっていた。
だがそれは、俺達の知る「鬼」を遥かに凌駕したものだった。
「鎧・・・なのか?」
ヤブキの体の表面は、硬質化した皮膚で覆われ、まさに鎧と呼ぶに
ふさわしかった。
「かっ・・・、勝てる気がしねェ・・・」
そうつぶやく柳川さんはまさに、脳天を突き刺されても立ち上がる
卍を見る花田の心境だった。
(何のことかわかる人いる?)
腕のひとなぎで吹き飛ばされる柳川さん。
その先には・・・。
「ああ〜、デュシャンの『泉』が〜」
「どうせレプリカでしょ、兄さん」
「ただのトイレじゃない」
「それを言っちゃ身も蓋もないよ、マナちゃん」
緊張感のかけらもないね、冬弥君。
取り敢えず下に降りようかと腰を上げたとき、球場の気温が急速に
下がっていくのを感じた。
「ど・く・を・も・り・ま・し・た・ね・?」
自分のやったことは棚に上げて、千鶴さんは怒っているらしい。
冷静に考えると、普通の食材で毒になってしまうヤブキの方が酷い
と言えば酷いが。
なんでこの勝負受けたのかね。

そのころ。
「さあ、マルチさん、レーザーで応戦しましょう」
「はいですぅ」
「ちょっと待て、セリオ。レーザーなんてどこから出すんだ?」
「もちろん、目、ですが・・・」
「それだけはやっちゃダメだマルチ!!」
火瓦ビームじゃないんだから。ファンに申し訳が立たない。
「私はいいんですか?」
「え?」
「わ・た・し・は・い・い・ん・で・す・か・?」
「えと・・・セ、セリオも、ダメだよ・・・」
「わかりました」
ほっと胸をなで下ろす浩之。
「それではICBMを一発出前してもらいましょう」
「それはまずいって、セリオ!!」
「30分以内に来ないとただなんですよ?」
「そういう問題じゃないって!!」
しかし、こんな一昔前のデリバリーピザみたいなサービス、どこで
やってるんでしょ?
「トッピングはA、B、Cのどれにしますか?」
やばいどころじゃないって。
「コマンドライン:マイセンの皿を割ったのはお前だ」
「機能、停止します」
「危ないところだった・・・」

ヤブキは、初めて恐怖という物を知った。
そして、敗北も。
こいつに睨まれたらお終いだ。
そう体が警告する。
幸い彼は、命とプライドを天秤に掛けるほど愚かではなかったので、
目眩ましに小麦粉をぶちまけて逃げた。
ひたすら逃げた。
球場の外に置いていたヨークに乗ってさっさと逃げた。
後に残された千鶴さんの怒りはどこへ行ったかというと、・・・耕
一さんだった。
取り敢えず、約一名を除いて地球の平和は守られた。
たぶん。
(いいのかな、こんな終わり方で)

「宇宙人さんとお友達になれなかったですね、月島さん」
「残念だね、長瀬君」
「・・・またやろうね」
「そうだね、瑠璃子さん」

           終わり

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くま「ども。血を流さない終わり方にすると、こうなりますね」
川崎「いや、数人流してるけど」
くま「彼らは死なない限り大丈夫です」
川崎「・・・・・・」
キルシュ「今回はわかりにくいパロディが多いですね」
くま「・・・わかる人にはわかるけど」
川崎「当たり前だ」
くま「それでは感想(一部)&レス」

紫炎さん。
<ボードキャプチャーマルチ第1話>
 「せやからうちの名字は保科やて・・・ほ・し・な!!」
 保坂じゃないです。
 千春ちゃんは理奈でしょう。由綺じゃ英二さん止められないもん。
 ちなみに、こんな没ネタもあります。
 桃矢=冬弥、雪兎=由綺、観月先生=マナ
 理由?名前。(だって、桃矢が雪兎のことゆきって呼ぶんだもん)
 ところで、MSX持ってる人たちって、誰かの影響でMSX買っ
 たんですか?俺の場合は、兄(三歳年上)が買ったので。
 俺達の世代だと小学校に上がる頃にはもうファミコンがかなり出
 回っていて、ゲームをするならファミコンだったし、パソコンに
 興味を持つ年頃にはもうMSXの時代は過ぎ去っていたと思うの
 ですが・・・。
 え〜と、内容の方。
 集めたメモリーボードの用途は一体?
 悪魔のストック数が増えるとか・・・。
 「メガテン」ネタはわかる人少なそうだな・・・。
 そういえばペルソナはスペルカードだったな。
 え?なんのことだかわからない?ごめん。

流さん。
<夏の海>
 姉さん・・・諦めてるのかい?
 それとも・・・。
 >あれ?第一話の後書きじゃシリアスになるって・・・
 え〜と、断言してたっけ、俺・・・。
 (過去ログを見ている)
 「シリアスになりそうだ」
 よし、断言してない。よって、問題なし。

vladさん。
<関東藤田組 英雄>
 矢島・・・、格好いいのか悪いのか。チョイ役(苦笑)。
 今回もいい感じです。
 某所の「男の料理」もツボ突きまくりでずっと笑ってました。
 次回は俺ももう少し考えてから出そう・・・。
 「真・鬼伝説」以外のネタが浮かびづらくなってきてるし。

くま「それでは、また」

タイトル:真・鬼伝説 第六章 遊星からの物体X 第四話
コメント:真の最終兵器発動。
ジャンル:コメディ/ALL/川崎