はじめに。ねずみさん、許可取らずにこんなギャグ書いてすいませ ん。でも、「どう展開しようとかまいません」とか書かれるとこう いう行動に出ますから、気をつけて下さいね。 無法な投稿者 ****************************** 「蜜柑」 俺は柏木賢治を演じなければならなかった。 だが、もう何年も会っていない親父のまねなどできるはずもない。 俺は悩んだ。 夕食後、蜜柑が出てきたとき俺は「助かった」と思った。 親父が蜜柑好きだったことを覚えているからだ。 蜜柑に手を伸ばし、一つを取る。 俺はへたのない方からむき始めようとした。 ピピ〜ッ!! 突然の笛の音。千鶴さんだった。 「蜜柑はへたの方からむいて下さい」 ああ、そういえばそれが親父の癖だったな。 何でも、こうすると筋が取りやすいとか。 どうだっていいじゃねぇか、そんなの。 一つを食べ終わり、周りを見回すと、みんなが俺の方を期待に満ち た目で見ている。 「おじさまは食後に五つは召し上がりました」 げ。まじかよ。 俺、手が黄色くなるまで蜜柑食べたこと無いんだよな。 三つ目を食べたとき、限界が来た。 こ、これは拷問と同じ・・・いや、まさに拷問だ。 しかし、俺は根性を出して五つ全部を食べた。 「食後の運動に、傘の上で蜜柑を回して下さい」 本当にそんなことやってたのか? 信じられねぇ。隠し芸じゃねぇんだぞ。 とは言っても、楓ちゃんや初音ちゃんの期待に満ちた瞳を見ると、 信じずにはいられない。 やったよ、根性でさ。 そんなこんなで四十九日が過ぎ、俺は逃げるように隆山を後にした。 「やっぱり耕一さんは優しいわねぇ。全部うそなのに」 それでもまた、俺は隆山へ行くだろう。 そんな自分がちょっと好き。いや、かなり。 (蜜柑) ****************************** くま「いいでしょ?これ。幸せそうで。笑顔が一番だよ・・・」 川崎「最近のダークブームの反動か?こいつらしいわ」 くま「次は、連動丼別バージョン」 ****************************** 罪と罰・千鶴(その二) 私、死ぬの・・・? みんなの忠告も聞かずに、料理をした。 その報いがこれなの? 私はまだ、罪を償ってはいないのに。 ・・・馬鹿ね。 どんなことをしても、罪が消えるはずはないのに。 血塗られた自分の手から、目を逸らしていただけね。 月が・・・綺麗だわ・・・。 ****************************** くま「ついに、千鶴料理が本人にも効くことが判明」 川崎「味見しねぇのかよ」 くま「料理を出して、新聞の集金とかで席を外して、戻ってきたら みんな倒れてて、自分も食べたらこうなった、って感じ」 川崎「予想以上のパワーアップを遂げてたとか」 くま「今日はこの辺で」 タイトル:「蜜柑」・・・そして「罪と罰」 コメント:ねずみさんの「未完」の続きと連動ものの付け足し。 ジャンル:ギャグ/痕/耕一・千鶴