スポットライトが眩しくて 投稿者: くま
夕食時。
「へえ、楓ちゃん学園祭で演劇やるんだ」
「はい」
「お姉ちゃんは役者やるの?それともスタッフ?」
初音ちゃんが興味深そうに聞く。
「役者」
「へえ、どんな役だい?」
俺が尋ねると、楓ちゃんは一言、
「さばみそ」
えっ?何?
もしかして今、「さばみそ」って言った?
唖然とする俺を後目(しりめ)に、梓が
「へえ、重要な役じゃないか。頑張りなよ」
と言う。
何だ?そんなに有名な演目なのか?
「お姉ちゃんすごーい」
初音ちゃんは感心してるし。
「実は、私も学生時代演じたことがあるんですよ。懐かしいわー」
千鶴さんまで・・・。
遠い目をするのはやめなさい。
「それじゃあ特訓だな」
おいおい、何てこと言い出すんだ、梓。
「そうね、そうしましょう」
「頑張ってね!」
俺は居間に取り残された。
庭からなにやら奇声が聞こえてくるが、ここは男らしく無視しよう
。
おっともうよい子は寝る時間だ。
寝よ寝よ。

そして、学園祭当日。
静かに幕が上がる。
「さばみそ」だ。
どこからどう見ても、匂いを嗅いでも、きっと味も「さばみそ」だ
。
正真正銘、「さばみそ」。
・・・台詞、あるのか?
楓ちゃんがゆっくりと口を開く。
「にゃー」
観客から歓声が上がる。
マジか、お前ら。
結局、台詞は一つだけだった。

「すごいじゃないか、楓!!」
「感動しちゃった!!」
「流石、私の妹ね!!」
「特訓したから」
芸術って、すばらしい。

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くま「ども」
川崎「コメント書きようがないんだが」
くま「じゃ、元ネタについて。CCさくらの学園祭の回です」
川崎「元ネタからあんまり離れてないだろ」
くま「『さばみそ』を超えるインパクトを持った言葉が見つからな
かった」
川崎「修行が足りんなぁ」
くま「それでは、また」
川崎「逃げるな」

タイトル:スポットライトが眩しくて
コメント:学園祭で演劇をやることになった楓。彼女の役とは?
ジャンル:ギャグ/痕/楓