これで、準備は万全だ。 車に乗り込み、エンジンをかける。 警察に見つからなければいいが。 鶴来屋の駐車場を出て、山道を走る。 いつもとは違う道だ。 ・・・もう一人の私が気付いたらしい。 キサマ、ナンノツモリダ? 思い切りアクセルを踏み込む。 エンジンのリミッターは外しておいた。 今まで感じたことのない加速度が車内を支配する。 千鶴。 梓。 楓。 初音。 すまない。 私にはもう、おまえたちを守ってやるだけの力はない。 ナニヲイッテイル? 私には、時間がないのだ。 耕一。 結局、お前には何一つ父親らしいことをしてやれなかったな。 それどころか、恨まれても仕方のないことばかりだ。 だが、私の最後の我儘だけは、どうしても聞いて欲しい。 ・・・あの子たちを守ってやってくれ。 それができるのは、もうお前しかいないんだ。 クソ!!カラダガウゴカン!! 私はずっと、お前には勝てないと思っていた。 私の体を支配しているのは、呪われた鬼の血だと思っていた。 それは間違いだったのかも知れない。 もう少しだけ、私が強ければ・・・。 いや、よそう。 今となっては、どうすることもできない。 人間として死ぬことが出来る。 それがこんなにも有り難いことだとは思ってもいなかった。 ヤメロ!ヤメロ!!ヤメロ!!!ヤメロ!!!! あばよ、相棒・・・!! *********************************** くま「ども。柏木賢治ものです。最後の台詞のためだけに書きました」 川崎「無理してない?」 くま「なにが?」 川崎「シリアス」 くま「してないよ・・・。で、突発的レス」 ギャラさん。 突然シリアス、って全然失礼じゃないですよ。 俺の中でシリアスは「イレギュラー」なので。 また作っちゃった、「イレギュラー」(笑)。 仮面慎太郎さん。 そうか・・・俺の個性はクマだったのか。 初めて知った・・・。 そのうち、「クマといえばくま(そのまんまやんけ)」とかいわれるように なるのかねぇ。 慎太郎さんは、「雅史」でがんばってください。 西山英志さん。 「ネタが被ってる」・・・。 あの、読者のみなさんは、比較しないで下さいね。 制作期間一時間ですから。あれ。 つらいなぁ・・・。 vladさん。 ちなみに中国製トカレフは、黒星っていうらしいですよ。 ギャグについては・・・説明、パス!! ギャグ本体は、二行ですからね・・・。 久々野さん。 楽しんで頂いているようで、嬉しいです。 休筆宣言しちゃいましたね、不条理王。 すごい人だ・・・。 くま「それでは、また」 タイトル:静かなる戦い コメント:賢治の最期。 ジャンル:シリアス/痕/柏木賢治