静かなる戦い 投稿者: くま
これで、準備は万全だ。
車に乗り込み、エンジンをかける。
警察に見つからなければいいが。
鶴来屋の駐車場を出て、山道を走る。
いつもとは違う道だ。
・・・もう一人の私が気付いたらしい。

キサマ、ナンノツモリダ?

思い切りアクセルを踏み込む。
エンジンのリミッターは外しておいた。
今まで感じたことのない加速度が車内を支配する。
千鶴。
梓。
楓。
初音。
すまない。
私にはもう、おまえたちを守ってやるだけの力はない。

ナニヲイッテイル?

私には、時間がないのだ。
耕一。
結局、お前には何一つ父親らしいことをしてやれなかったな。
それどころか、恨まれても仕方のないことばかりだ。
だが、私の最後の我儘だけは、どうしても聞いて欲しい。
・・・あの子たちを守ってやってくれ。
それができるのは、もうお前しかいないんだ。

クソ!!カラダガウゴカン!!

私はずっと、お前には勝てないと思っていた。
私の体を支配しているのは、呪われた鬼の血だと思っていた。
それは間違いだったのかも知れない。
もう少しだけ、私が強ければ・・・。
いや、よそう。
今となっては、どうすることもできない。
人間として死ぬことが出来る。
それがこんなにも有り難いことだとは思ってもいなかった。

ヤメロ!ヤメロ!!ヤメロ!!!ヤメロ!!!!

あばよ、相棒・・・!!

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くま「ども。柏木賢治ものです。最後の台詞のためだけに書きました」
川崎「無理してない?」
くま「なにが?」
川崎「シリアス」
くま「してないよ・・・。で、突発的レス」

ギャラさん。
 突然シリアス、って全然失礼じゃないですよ。
 俺の中でシリアスは「イレギュラー」なので。
 また作っちゃった、「イレギュラー」(笑)。
仮面慎太郎さん。
 そうか・・・俺の個性はクマだったのか。
 初めて知った・・・。
 そのうち、「クマといえばくま(そのまんまやんけ)」とかいわれるように
 なるのかねぇ。
 慎太郎さんは、「雅史」でがんばってください。
西山英志さん。
 「ネタが被ってる」・・・。
 あの、読者のみなさんは、比較しないで下さいね。
 制作期間一時間ですから。あれ。
 つらいなぁ・・・。
vladさん。
 ちなみに中国製トカレフは、黒星っていうらしいですよ。
 ギャグについては・・・説明、パス!!
 ギャグ本体は、二行ですからね・・・。
久々野さん。
 楽しんで頂いているようで、嬉しいです。
 休筆宣言しちゃいましたね、不条理王。
 すごい人だ・・・。

くま「それでは、また」

タイトル:静かなる戦い
コメント:賢治の最期。
ジャンル:シリアス/痕/柏木賢治