遠き約束 投稿者: くま
夢を見ている。
目の前には、見覚えのある少女が立っていた。
「エディフェル・・・」
手を延ばそうとして、やめる。
もし彼女を抱きしめてしまったら、俺の想いが全て嘘になってしまうような気
がして。
楓ちゃんを愛していると。
エディフェルの替わりなんかじゃないと。
「結局、俺は君になにもしてやれないんだな」
<そんなことはありませんよ>
彼女は言う。
<私は、あなたから、いえ・・・、ジローエモンからたくさんのものをもらい
ました。大切な、気持ちを・・・>
「でも・・・」
<あなたたちは、あなたたちの人生を歩んでください。もう終わってしまった
人生のために命を費やすのは悲しすぎるから・・・>
どうして・・・、どうしてそんな風に笑えるんだ?
<あの子のことを、お願いしますよ・・・>
待ってくれ・・・!!

目を覚ますと、頬が濡れていた。
「約束は、守るよ・・・」
俺は一人呟く。

その日以来、彼女が俺の夢に出てくることは、なかった。

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くま「ども。楓がエディフェルをどう思っているか、みたいなSSがあったん
で、あえて耕一はどう思っているか書いてみました」
川崎「うわっ、真面目ーーー」
くま「何だよ、その反応は」
川崎「お前の作風じゃないだろ、断じて」
くま「作風にないものを書きたいときもあるんだ」
川崎「それはそうと、お前明日から四連休だけど大丈夫か?」
くま「火曜が恐ろしい(注・この男は大学でネットをやっている)」
川崎「がむばれよーーー」
くま「パソコン買わな」
川崎「それでは、また」
くま「台詞とるな」