夢を見ている。 目の前には、見覚えのある少女が立っていた。 「エディフェル・・・」 手を延ばそうとして、やめる。 もし彼女を抱きしめてしまったら、俺の想いが全て嘘になってしまうような気 がして。 楓ちゃんを愛していると。 エディフェルの替わりなんかじゃないと。 「結局、俺は君になにもしてやれないんだな」 <そんなことはありませんよ> 彼女は言う。 <私は、あなたから、いえ・・・、ジローエモンからたくさんのものをもらい ました。大切な、気持ちを・・・> 「でも・・・」 <あなたたちは、あなたたちの人生を歩んでください。もう終わってしまった 人生のために命を費やすのは悲しすぎるから・・・> どうして・・・、どうしてそんな風に笑えるんだ? <あの子のことを、お願いしますよ・・・> 待ってくれ・・・!! 目を覚ますと、頬が濡れていた。 「約束は、守るよ・・・」 俺は一人呟く。 その日以来、彼女が俺の夢に出てくることは、なかった。 *********************************** くま「ども。楓がエディフェルをどう思っているか、みたいなSSがあったん で、あえて耕一はどう思っているか書いてみました」 川崎「うわっ、真面目ーーー」 くま「何だよ、その反応は」 川崎「お前の作風じゃないだろ、断じて」 くま「作風にないものを書きたいときもあるんだ」 川崎「それはそうと、お前明日から四連休だけど大丈夫か?」 くま「火曜が恐ろしい(注・この男は大学でネットをやっている)」 川崎「がむばれよーーー」 くま「パソコン買わな」 川崎「それでは、また」 くま「台詞とるな」