今宵の月は美しい・・・。 俺は夜の闇を疾駆しながら、そんなことを考えていた。 夜毎狩りを続けるうちに、俺の中に一つの欲望が生まれた。 「もっと強い獲物を狩りたい」 その望みは今夜、叶おうとしている。 強い生き物の気配・・・。 いた。 さらに近づくと、相手の姿がはっきりと見えた。 ・・・なに!? 「クマ・・・!?」 それはまさしく、クマだった。 しかも、恐ろしく目つきの悪い。 [なんじゃ、コラ] 質の悪いチンピラのような台詞を書いた札を、俺に突き付ける。 フッ、身の程知らずめ。 そう思ったとき。 ゴスッ。 みぞおちに衝撃が走り、俺は倒れ込む。 なんて奴だ・・・。 不意討ちとは卑怯也。 しかし、なにしてんだ、アイツは? [ハチミツ取ってんだから邪魔するな] そうか、すまん。 俺・・・、狩猟者辞めようかな・・・。 月は答えちゃくれない。 *********************************** くま「ども。シリアス書こうとしたらこんなんなってました」 川崎「どこをどうやったらこうなるんだ?」 くま「さあ。小人さんのせいだよ」 川崎「こらこら。しかし、上の作品と同じ作者とは思えん。ちなみに、千鶴さ んルートが元になってるようだ(柳川が水門へ向かってるところ)」 くま「vladさんへ。やはり、チンピラのチャカといえばトカレフでしょう。 でも最近はあんまり使わないかな?」 川崎「話を逸らすなって」 くま「それでは、また」