俺は、後悔していた。 目の前に出された、千鶴さんの手料理。 その原因は、俺が梓とケンカして、 「今日は飯作ってやらないからな!」 と言わせてしまったことにある。 今更謝っても、この料理から逃れることはできないだろう。 核のボタンは押されてしまったのだ。 楓ちゃんの視線が痛い。 初音ちゃんはこっちを見ないようにしている。 ああ・・・。 梓が、ニヤリと笑った。 千鶴さんは楽しそうだ。 なにせ、梓の「飯作らない宣言」を聞いた瞬間、台所へ直行したぐらいだ。 「さあ、食べましょうか」 千鶴さんの明るい声が俺の心に風を吹かせる。 料理を口に運ぶ途中、俺は 「人は何故同じ過ちを繰り返すのだろう・・・」 と考えていた。 ・・・・・・。 目の前には、花畑が広がっていた。 向こうから駆けてくる一つの人影が見える。 「ダリエリ・・・?」 「久しぶりだな、ジローエモン。いや、今は柏木耕一だったか」 やけに親しげだな、コイツは。 「ん?どうした?そうそう、俺は今地獄の門番をやってるんだぞ」 お前の近況など聞きたくもない。 「ところでお前、死因はなんだ?事故や病気ってわけじゃなさそうだし、お前 を倒せる鬼がいるとも思えんが・・・」 「実は・・・」 「ハッハッハッ。そうかそうか、リズエルの料理の下手さは有名だったからな ぁ。あれでもう何人も三途の川を渡ってるぐらいだ。よし、俺が上に掛け合っ て、お前を元に戻してもらうからな」 「ダリエリ・・・」 いい奴だったんだな、顔に似合わず。 「これが書類だ」 「何から何までありがとう」 俺たちは、堅い握手を交わした。 「もう戻って来るなよーーーー」 「俺は刑期が終わって出所する人か!?」 持つべきものは親友だな。 気がつくと、そこは風呂だった。 *********************************** くま「ども。頭痛いときに書いたんで、かなりわけわからんです」 川崎「あのオチはどういうこと?」 くま「意味はないですけど・・・、深読みしようとすればできます」 川崎「なにそれ」 くま「夢オチといえば・・・」 川崎「あれの続き?」 くま「こじつければ。でも一応別ものってことで」 川崎「なんなんだ結局・・・」 くま「それでは、また」