「これは突発的に何かを思い付く事で成り立っているシリーズです」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Chapter 5 「生まれし意味 与えられし役目」 今、私はご先祖様と向き合っています。 ネジを巻き、机の上に置きます。 すると―― 規則正しく両足を動かし、前進していくご先祖様。 その自分の与えられた役目を、迷い無く果たしていらっしゃいます。 その歩みは机の端まで進み、足場が無くなって落下しかかろうとも、止めることは ありませんでした。 慌てて受け止めた私の手の中で、ご先祖様は相変わらず、両足を動かしていらっし ゃいます。 でも、しだいにその動きは遅くなり、動くのを止めてしまわれました。 ご先祖様は歩くだけの為、生まれたようです。 ただ動くことで、人を歓ばせることをしてきたそうです。 自分に出来る唯一の機能を駆使して。 ――ただ、それがご先祖様の望んだ結果かどうかはわかりませんが。 私も人を歓ばす為に作られました。 私はその与えられた機能を駆使して、人をどれだけ歓ばせる事が出来るのでしょう か。 歩くことだけを目的とし、それを果たす事で人を歓ばす事を成し遂げたご先祖様。 私はそれを誇らしく思うべきなのでしょうか。 哀しみを覚えるべきなのでしょうか。 再びネジを巻き、床に置きます。 先ほどまで全く動くことをしなかったご先祖様は、きびきびと動き出します。 休むことなく、 ただ、前だけを。 それを見ていた私は羨ましいような気分を覚えました。 今、この気持ちをそう呼ぶのなら。 <完> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「久々のロジックシリーズです。本当は違うネタがあるんですが、こっちの方が先に 出来てしまいました。やはりあっさり書けないと駄目ですね。これは」 「こーゆー話でズルイのは詳しい事を書かないで誤魔化せること・・・」(綾香) 「ぎく・・・。注意するとこのシリーズは科白イコール私の意見ではありません。あ くまで私の考えるセリオの考えです。勿論、重なる時もありますが・・・。ですので 、自分の考える事は最後まで話に出てこない事が多々、あります」 「でもこのシリーズのセリオはちょっとまさたさんの影響、受けてない?」(梓) 「うん・・・。このセリオだけは他の話のセリオとかなり違うから・・・」