Chapter 3 「ロボットと人」 人は、必ず死ぬべき運命だそうです。 昨日まで普通に過ごしていた人が、今日はもう二度と動かない。 そんな事が珍しくないのだそうです。 私たちは死ぬ事はありません。 壊れても、直せば再び動きます。 そのせいか大多数の人は死ぬことを極端に恐れているようです。 意識的に、無意識に。 そして、私たちを人間に近付けようと努力しています。 それは私たちを不完全な人間にしようするのではなく、 時には人間の優秀さを誇らしめる為に、 時には自分たちの将来を重ねてみたりする為に、 どうも、私たちは人間の希望を背負わされているようです。 望む、望まざるを別として。 誉められるロボットは、どれだけ賢いのかではなく、どれだけ人間に近いかで決め られます。 どんな万能なロボットでも、人間に近付かない限り、彼らの「愛」を受け取る事が 出来ません。 私たちは、そんな人間から生まれました。 それを迷惑だと感じた時、既に私は彼らの望んでいる存在になっていたようです。 <完> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「第3回です。ちょっと癖になりそうです(苦笑)」