『檄! 電脳華撃団(電波戦隊デンパマン番外編2)』 投稿者: 久々野 彰
「これはデンパマンの番外編です。勿論、知っていた方が楽しめますが、知らなくて
も大丈夫なように作ったつもりです。元々、そんなシリーズでしたし(笑)」
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○舞台開始前の前説

 司会のお姉さん(太田香奈子)登場。

香奈子「みなさーん、こんにちわ! 今日はリヴレ○×の『電波戦隊デンパマン・シ
	ョー』に来てくれて本当にありがとう」

 香奈子、観客を見回して、

香奈子「今日は良い子の皆にお姉さんからお願いがあるの。これから出てくるいたい
	けな青年がピンチになった時、大きな声で皆で「デンパマン〜!」って呼ん
	で欲しいんだ。約束、してくれるかな?」

 香奈子、耳に手を当てて子供達の「はーい」の声を待ってから、

香奈子「ありがとう。それじゃあ、いよいよ『電波戦隊デンパマン・ショー』の始ま
	りです。皆、拍手、拍手!」

 最前列に座る眼鏡の少女(藍原瑞穂)のわざとらしい拍手につられて、子供達の拍手
。司会の香奈子、ステージの裾へ退場。


○第一幕

 『夏の追憶』のBGMとともに、柳川祐也と阿部貴之登場。

貴之 「柳川さん」
柳川 「何だい、貴之」
貴之 「これって・・・一体、何の話なんです?」
柳川 「ふふふ・・・実はこれはだな、某駄作作家の某作品で俺達の出番が削られた
	事に俺が抗議したら「夏にでも、劇場公開版作るから」と言わせて貰ったシ
	ナリオなんだ」
貴之 「ふうん・・・。でも、まだ夏には早くないかな?」
柳川 「暑いからな。それよりも、身体、大丈夫か?」
貴之 「うん。でも、ちょっと喉、乾いたかな」
柳川 「そうか。だったら、ちょっと待っててくれ。近くの自動販売機でジュースで
	も買ってくるから」
貴之 「ありがとう、柳川さん。僕、ドクター○ッパーがいいな」
柳川 「わかった。ドクターペッ○ーだな」

 柳川、至福の表情を隠そうともせず、小走りで舞台の袖に消える。

 その時、反対側からギッチョン、ギッチョン、ギッチョンと間抜けな音を立てなが
ら、張り子のような巨大ロボットと大きな胸を強調したような奇妙な黒のコスチュー
ムを纏った柏木千鶴が登場する。

貴之 「あれ・・・?」
千鶴 「おほほほほほほほほほほほほほ! 私は世界征服を企む鶴来屋帝国の女王柏
	木千鶴!」
貴之 「うわぁ・・・でっかい胸」
千鶴 「その通り!。我が鶴来屋帝国の世界征服の足がかりとして、このスーパーマ
	ーケット「リヴレ○×」の中央広場の特設会場に集まった良い子達を、浚っ
	て洗脳しちゃいます!!」
貴之 「それにその格好・・・恥ずかしくないのかな?」
千鶴 「おほほほほほほほほほほほほほ! いくら言ったところで私の決心は変わり
	ません! さあ、巨大ロボット「エディリネ1号」、そこの「貧弱な坊や」
	を捕まえなさい!!」
一号 「がお〜(「・・・・・」「蒸してて、暑いよう・・・」)!」
貴之 「あ〜れ〜!!」

 左右の動きがぎこちないエディリネ1号に掴まる貴之。

貴之 「ひえ〜!!」
千鶴 「おほほほほほほほほほほほほほ! これでこの「貧弱な坊や」君を抹殺する
	事は悪。悪は即ち世界征服の第一歩!。世界征服を達成すればもれなく耕一
	さんは私の物!。悪の組織をはじめた甲斐がありました!!」
一号 「がお〜(「・・・」「お姉ちゃん、何でそうなるの?・・・(涙)」)!」

 舞台の隅に、司会のお姉さんこと香奈子登場。

香奈子「さあ、大変。貴之君が、悪の鶴来屋帝国の巨大ロボット君に捕らわれてしま
	いました。大ピンチです。さあ、今こそ皆で電波戦隊デンパ・・・」

 香奈子が言い終わる前に、閃光弾がステージ中央に投げ込まれる。

貴之 「うわ〜!!」
千鶴 「な・・・何事!?」

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●デンパマンとは?●

 月島拓也と言う少年が、ちょっぴり人に言えないような手段で手に入れた理不尽な
力を駆使して世界の平和を守るべく日夜戦い続ける愛と愛と愛の学園ギャグドラマ。

 電波戦隊"デンパマン" 第1章「ドス色の青春」編
            第2章「月島瑠璃子と惨劇関係」編
			第3章「瑠璃子だけを見つめて」編
			第4章「この世の果てでデンパを放つ少年」編

 『りーふ図書館』にて保存、掲載中(4章、全46話完結)。

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○第二幕

 ステージの端にあった台の上に悪趣味な蝶をあしらったマスクをかけた少女(新城
沙織)が、何故か吹く風にスカートを靡かせて、中の赤ブルマーを見せながら腕組み
して立っている。

サオリーナ「冴えないちょいキャラの青年の晴れやかな舞台デビューを妨げようとす
	る悪女とその一党・・・って言うより私を無視して勝手に盛り上がろうだな
	んて何だかとっても許せない!!。美少女仮面サオリーナは、とってもご機
	嫌ななめだわ!!。だから問答無用でおしおきよっ!!」
千鶴 「誰よ・・・貴女?」
貴之 「どこから風、吹いているんだろう?」
一号 「がお〜(「・・・」「暑いよう。隙間無いよぉ・・・(涙)」)!」
サオリーナ「とうっ!!」

 ステージ目がけて勢いよく飛び降りるサオリーナ。

サオリーナ「え・・・?」

 直後、裾から現れた二人組の女性(吉田由紀、桂木美和子)に掴まり、フクロに遭う
サオリーナ。

サオリーナ「ちょ・・・ちょっと!?。いたいいたいいたいいたいいたいいたいやめ
	てやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて!!!!!!!!!!!」

 何故か千鶴や香奈子や瑞穂、その他スタッフに加えて勝手に混じった子供達にまで
足蹴にされるサオリーナ。

サオリーナ「ひ・・・ひどい・・・」

 床と同化したサオリーナを無視して話が続く。

香奈子「さあ、大変。貴之君が、悪の鶴来屋帝国の巨大ロボット君に捕らわれてしま
	いました。大ピンチです。さあ、今こそ皆で電波戦隊デンパマンを呼ぼうっ
	!!」

瑞穂の指揮の元で起こる子供達の声「デンパマ〜ン!!」

 香奈子退場。入れ替わりに舞台の隅に学生服を着た月島拓也と月島瑠璃子が登場。

瑠璃子「大変だね、お兄ちゃん」
拓也 「はっはっは・・・瑠璃子は可愛いなぁ・・・」
瑠璃子「変身して助けなくっちゃ」
拓也 「何故?」
瑠璃子「わからない」
拓也 「だったら・・・放っておいていいんじゃないか?」
瑠璃子「そうだね」
拓也 「じゃあ、行こうか」
瑠璃子「うん」

 香奈子、慌てて登場。二人を呼び止める。

香奈子「ちょっと!!。勝手に出ていかないでよっ!!」
拓也 「デンパ・フラッシュ!!」
香奈子「んきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

 悶絶して、のたうち回る香奈子。それを両側から介護する由紀と美和子。

拓也 「僕と瑠璃子の仲を邪魔する奴は許さない!!」
由紀 「あのね・・・」
瑠璃子「ダメだよ、お兄ちゃん」
拓也 「ああ、御免な」
瑠璃子「うん、行こう」

 拓也と瑠璃子退場。由紀も香奈子を抱えるようにして退場。残された美和子がマイ
クを拾う。

美和子「さ・・・さて・・・大丈夫。貴之くんには鬼道戦士エルクゥガーがいるから
	。さあ、彼を皆で呼ぼう!!」

瑞穂の指揮の元で起こる子供達の声「エルクゥガー〜!!」

 その声が終わらないうちに柳川が駆け足でステージに戻ってくる。

貴之 「ああ、柳川さん!!」
柳川 「貴之!?・・・・おのれ、柏木千鶴!!。プリティーミューテーション・エ
	ルクゥパワーリコール!!」
一号 「がおー(「・・・」「お願い、ここから出して、お姉ちゃ〜ん(泣)」)!」

 柳川、エルクゥガーに変身。美和子、退場。エルクゥガー、千鶴とエディリネ1号
の前に立ちふさがる。

エルクゥガー「愛とやおいと薔薇の戦士『鬼道戦士エルクゥガー』、呼ばれて飛び出
	てジャジャジャジャ〜ン!!」
貴之 「ああ、柳川さん。やっぱり格好いい!!」
千鶴 「ふふん。この巨乳美少女千鶴ちゃんの世界征服しからば耕一さんがついてく
	る計画の邪魔はさせないわ。さぁ、エディリネ1号!!。ぱっぱっぱぁ〜と
	やっちゃって!!」
一号 「がおー(「・・・」「あ・・・意識が朦朧と・・・」)!」

 エディリネ1号のアーム式の手が伸びて、柳川を捕まえようとする。

エルクゥガー「調べたけど、俺の必殺技って一回も出してないぞ。プリチイ・焦げテ
	ィッシュ・ボンバ――――ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 エルクゥガー、必殺技を放つも、エディリネ1号はビクともしない。

エルクゥガー「何ぃ!?。無傷だとぉ!?」
一号 「がおー(「・・・」「あ・・・叔父さぁん・・・会いたかった・・」)!」
千鶴 「おほほほほほほほほほほほほほほほ。このエディリネ1号の胴体はヨークを
	切り取って作った特別なボディなんですよ。そんなへっぽこな攻撃が効いて
	たまりますか!」
貴之 「ひょっとして・・・それってえらい罰当たりな行為なんじゃ・・・?」

 エディリネ1号の手がエルクゥガーを、ガシッと掴む。身動きを封じられるエルク
ゥガー。

エルクゥガー「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
一号 「がおー(「・・・」「うん・・・初音ぇ・・・元気だよぅ・・・」)!」
貴之 「ああ、柳川さんっ!?」
千鶴 「おほほほほほほほほほほほほほほほほ。無駄無駄無駄ぁぁぁぁ!!!!!」
エルクゥガー「そ、そんな馬鹿なぁっ!!。原作では無敗を誇ったこの俺がぁ!!」
千鶴 「私なんか設定のみで終わったんですから、関係有りませんっ!!」
貴之 「柳川さぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
一号 「がおー(「・・・」「そ・・・そんな照れるよぅ、えへへ・・・」)!」
???「――黄昏よりも暗い奴・・・」
千鶴 「こんな所で朽ち果てる己の身を呪うがいい・・・ん?」
???「――我と瑠璃子に力持て 等しく滅びを与えん事を・・・」
エルクゥガー「うぐぉぉぉぉぉおおおぉぉぉぉぉおおおおおぉぉぉぉおおおぉぉぉ」
貴之 「この声は?」
一号 「がおー(「・・・」「えへへ・・・へへ・・・あへへへ・・・はへ」)!」
???「デンパ・スレイブっ――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 一瞬後、ステージそのものが吹き飛ばされる。そして客席の最後列から現れたのが
先ほど会場を後にした筈のデンパマン(月島拓也)だった。

デンパマン「真打ち登場!!。電波戦隊デンパマン、ただいま参上っ!!」
千鶴 「な、なんでいきなり現れるんですっ!!。さっきいなくなったばっかりじゃ
	ないですかっ!!」
デンパマン「ふ・・・あれは君たちを欺くためのフェイントだったんですよ」

 そう明快に答えるデンパマンの頬に平手の跡がくっきりと残されていた。その横に
はデンパマンX(長瀬祐介)がいた。

デンパマンX「やつあたりか、憂さ晴らしじゃあ・・・」
デンパマン「デンパブラックジャック!!」
デンパマンX「うぎゃっ!!」

 デンパマンX、自動的に退場。

千鶴 「!?・・・この力は・・・」
エルクゥガー「もらったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 全員の注意がデンパマンに向いている隙に、瓦礫から現れたエルクゥガーがわざと
らしく叫びながらオーバーアクション気味にその鋭い爪を千鶴に向けて振りかざす。

エルクゥガー「・・・・・・・・・・・・・・・・!?」

 呆然とした表情をして、己の風穴の開いた身体を見つめ、そして銃口から煙を噴く
拳銃を構えている貴之を見るエルクゥガー。

エルクゥガー「貴之・・・何故・・・?」
貴之 「だって柳川さんが片付けたら、話がデンパマンじゃなくなっちゃうじゃない
	か・・・」
エルクゥガー「お・・・お前な・・・」

 エルクゥガー、瑞穂に引きずられるようにして退場。貴之も連れ添うように退場。

千鶴 「もう何が何だか分からないけど、いいからやっちゃいなさい!!。エディリ
	ネ1号!!」
一号 「がおー(「・・・」「楓お姉ちゃん、いい湯だねぇ・・・あへへへ」)!」
デンパマン「さぁ、来いっ!!」

 エディリネ1号、起きあがろうとする。

一号 「がおー(「・・・」「この温泉の効果だけどねぇ、えへへへ・・・」)!」
デンパマン「さぁ、来いっ!!」
千鶴 「おほほほほほほほほ。鶴来屋帝国の恐ろしさを教えて差し上げますっ!!」
一号 「がおー(「・・・」「胸が大きくなるって言い伝えがあるんだって」)!」
デンパマン「・・・・・」
千鶴 「・・・・・」

 エディリネ1号、起きあがれない。

千鶴 「こ・・・・こうなったら、私が直々に相手しなくちゃいけないようですね」
デンパマン「ふん・・・この虚乳女が・・・」
千鶴 「な・・・何ですってぇぇぇぇぇえええええぇぇぇ!!!!!!!!!!!」
一号 「がおー(「・・・」「もしも〜ピアノが〜ひけぇ〜た〜なら〜♪」)!」

 エディリネ1号、由紀と美和子に引きずられて退場。

千鶴 「ど・・・そうしてその秘密を・・・・」
デンパマン「このHPにいる奴は全員知っている事実。「柏木千鶴は貧乳」これに照
	らし合わせてみれば誰でも分かる事・・・その胸パットこそが・・・」
千鶴 「デンパマン・・・・貴方を、殺します」

 千鶴の周囲の温度が下がり、地面がへこんでくる。そして隅っこでは、登場人物だ
ったのに忘れ去られていた二人組(松原葵、坂下好恵)が怪獣の着ぐるみを着て、瑞穂
を人質にとっている。

葵  「葵、拓也さんの為よ・・・。こ、この女は俺様が預かったぁ〜ですっ!」
瑞穂 「ちょ・・・ちょっと部外者は立ち入り禁止ですっ!!」
好恵 「葵・・・貴女って娘は・・・」
美和子「もう・・・滅茶苦茶・・・」
由紀 「千鶴さんっ!!。妹さん、二人とも脱水状態で大変な事に・・・」
千鶴 「黙ってなさいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
デンパマン「デンパクラッシュ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
5人 「んぎゃぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!!!!」

 全員、ノックアウトさせてから、千鶴とデンパマンがお互い、向き直る。

千鶴 「オ〜ホッホッホホホホホホホホホホホホホホホホホ!!!!!!!!!!」
デンパマン「オーロラデンパエックスプローション―――――――っ!!!!!!」

 飛びかかった千鶴の脳天にデンパマンの両手を組んだドム殴りが決まり、デンパマ
ンにも千鶴の顔面爪引っ掻きが炸裂する。
千鶴 「ンキュ〜〜〜!!」
デンパマン「んぎゃぁ――!!」

 共にぶっ倒れる両者。

瑠璃子「やれ、やれ」

 子供達が全員避難しきった残された会場で、沙織が下敷きになっている瓦礫の上に
座って一人、最後まで見守っていた瑠璃子が笑っていた。


						<おしまい>
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「一部しかうけないのではとちょっと恐れています。最近の人は知らないでしょう」
「彰、ネタ切れなんだ」(はるか)
「ううぅ・・・出来る限りデンパマンが分からなくても、分かるような作りにしたつ
もりですが・・・ですから葵と好恵は顔見せ程度に押さえました」