「ゆきさん、頑張ろ!。いや、皆さんも、頑張ろ!・・・私もファイト!!」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第5回 「些細な勘違い」 「ここがマルチさんの通っている学校なのですね」 「はいぃ・・・皆、いい人ばかりですぅ・・・」 今日は、マルチに誘われてセリオは浩之達の通う学校に来ていた。 「あ、マルチちゃん・・・」 「あ、あかりさん。こんにちわですぅ」 学校内を散策する二人に気付いたあかりが、声を掛ける。 「こんにちわ、マルチちゃん。あれ、この人は?・・・」 「はいぃ・・・私の・・・」 「来栖川エレクトロニクスより開発されましたHMX−13型「セリオ」です。はじ めまして」 丁寧に頭を下げるセリオ。 「セリオちゃんね。私は神岸あかり、初めまして」 そうにっこりとあかりが微笑むと、セリオは不意に思い出したように、 「ああ、貴女がマルチさんの言ってらした・・・」 と言いかける。 以前、マルチが車内で楽しげに話していたことを思い出したらしい。 「そうなんですぅ〜」 先ほど、途中で発言を遮られたのも気にせずに、マルチが微笑んで言うと、 「それでは改めまして・・・」 と、握手を求めるように手を差し出す。 「え・・・あ、う、うん・・・」 何故かセリオから差し出された手は掌が上に向いていたが、あかりは一瞬の躊躇の 後で手を載せるように掌を重ねて、握ろうとすると、 なでなで・・・ 「お利口ですね」 と、セリオはもう一方の手であかりの頭を撫で始める。 「あ、あの・・・ちょっと・・・恥ずか・・・」 真っ赤になったあかりに、マルチは、 「うわぁ・・・もうこれで仲良しさんですねぇ・・・」 などと言い出す。 「う、うん・・でも・・・」 「そう言えば丁度、私も頂いたお菓子がありますので・・・」 と、セリオはポケットから、ビスケットを取り出す。 「宜しければ、食べて下さい」 「あのう・・・」 「マルチさんが以前仰ってた、「犬」、とても可愛いですね・・・」 ガガァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン 「う・・・う・・・ひっく・・・うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!!!!」 「あ、あかりさんっ!!」 これまた号泣して、走り去っていくあかり。それを追うマルチ。 「・・・あの、何か私・・・気に障ること、言ったでしょうか?」 不思議そうに小首を傾げるセリオだけがそこに残されたのだった。 <おしまい> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「遂に魔の手があかりにまで(笑)。センサーが・・・センサーが彼女を「犬」と感知 したのか?」 「ひでぇ・・・」(梓) 「まさたさん・・・これが久々野のノリです(笑)・・・明らかに方向性が違って来ま した(笑)」 「でも、集中攻撃、してない?」(綾香) 「浩之の周辺を着々と固めてますが・・・偶然です(笑)。深い意図は私にはありませ ん(笑)」 「本当ぅ〜?」(梓)