『やながわにっき』 やほやほやほー、久々野です。 7月24日 今日は、ものすごく晴れた。そして、またしても貴之が倒れた。日射病だろう。こ れで今月に入って15回目だ。これで貴之が弱いと思うのは早計だ。この異常とも言え る夏の暑さが良くないのだ。アルバイトを休ませてクーラーを効かせた部屋に寝かす ことにしよう。なに、ちょっとぐらい休んだって大丈夫。僕の稼ぎで養ってあげるか らね。だから、今はゆっくりお休み。 7月30日 今日は日中、張り込みをした。またも長瀬警部と一緒だ。どうもこの人の考える事 は分からない。叩き上げの刑事とすれば優秀なのかも知れないが、下らない親父ギャ グだけは止めて貰いたい。クーラーの壊れている覆面パトカーの中が更に暑苦しく感 じる。今頃、貴之はどうしているだろうか。電話で声を聞きたい。 8月3日 異常気象は今日も続いた。このままでは記録的な暑さとなるのだろう。留守中、組 事務所に監禁されていた貴之も、やや脱水症状から回復しつつある。これならお粥か ら滋養のある食べ物に切り替えても大丈夫だろう。帰りに行く買い物の事を思う。今 夜は何を作ってあげようか。メニューを考えているだけで、自然と笑みが浮かぶ。貴 之は喜んで食べてくれるだろうか。今夜は事件が起こりませんように。 8月12日 今日もやっぱり暑い。貴之が怪我をした。道を歩いていた中学生3人組にからまれ たらしい。幸いにして僕がすぐに駆けつけて半殺しにしたので、大きな怪我ではなか ったが、ショックだったらしい。寝込んでしまった。貴之をここまで落ち込ませたの は許せない。あいつらの家族全てを狩ってしまおう。さっそく今夜にでも・・・。 8月18日 今日は非番の日だ。一日中、寝ている貴之の看病をする。インフルエンザらしい。 外は暑いので出る気にもならない。じっと貴之の寝顔を観察する。この猛暑の日々で も貴之の肌は色白だ。日焼けが出来ないタチらしく、赤くなってしまうのだそうだ。 この方が貴之にずっと似合っていると僕は思う。でも、口に出しては言えない。 8月21日 今日は仕事が忙しくて帰りが遅くなる。日中の暑さをアスファルトが吸収している のか全然涼しくない。貴之の身体がなかなか回復しない。知り合いの売人から台湾産 の栄養剤を貰ったので、さっそく貴之に飲ませてみよう。早く元気になってくれない とこっちの元気も出ない。いつもの爽やかな笑顔を見たい。今の弱々しい顔でなく。 8月22日 久々の雨が期待されたが、曇っただけだった。暑さはあまり解消されていない。だ が、夜に帰ってみると貴之の元気が久々に良い。愛用のギターを取り出して一曲歌っ てくれた。思わずこっちも嬉しくなって疲れを忘れたが、どうも様子が変なのに気付 いた。クスリが効きすぎたらしい。今夜も狩りに出かけよう。 8月27日 夏ももうすぐ終わる。でも、暑さは解消されない。今日の出勤は午後からだったの で貴之と一緒に家を出ることにした。僕には貴之がいる。今、とても幸せだ。夏はも うすぐ終わる。でも、僕達はこれからも・・・一緒に歩き続ける・・・きっといつま でも・・・。愛してるよ、貴之。 ---------------------------------------------------------------------------- はい、どうですか? ペンペン草生えました?