ふしぎの宇宙(うみ)のエディフェル 投稿者:きたみちもどる
このお話は、とあるアニメのパロであり、その作品のドラマCDの、作品の一部
を、ほとんどそのまま書いたものです(笑)。あらかじめ、ご了承ください(笑)。
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時に、西暦199X年。人類狩猟を企む謎の組織「ネオエルクゥ」に復讐するため
柏木賢治船長たちは、稼動する最後の宇宙船を、12年の歳月をかけて改造する。
その名も、「万能潜水艦ツルギヤ号」。 
今日もネオエルクゥを追って、ツルギヤ号の航海は続く。

ある日の朝。ツルギヤ号のとある一室。そこで一人の女性が寝ている。
ほとんど全裸に近い格好で寝ている。いくら、空調が整っていても、そんな格好で
寝ていれば風邪を引くぞ。
しかし、このシチュエーションは、かなりいい。見えそうで見えない、
まさしくそんなじれったい気分に浸れること間違い無しである。
ほんと、あのさらさらで、奇麗な黒髪が憎い。
待てよ、仮に見れたとしてもあの貧相な胸じゃ・・・
すると突然、彼女の枕元にあった目覚し時計が風きり音をあげて飛んでくる。
そして、どご〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んと言う音とともに、凄まじい揺れが
この部屋を襲う。
彼女−この船の副長である−柏木千鶴がむくりとおきあがり、
「あなたを殺します」
とのたまった。
「あれ?」
あたりを見回す。
「へんねぇ?誰かの気配と、何かすっごくいやなこといわれたような気がするのだけど・・・」
改めて、あたりを見回す。やはり誰もいない。
「まあ、いいわ。あっ、いけない。もうこんな時間だわ。急いで支度をしなくっちゃ」
急いで支度をはじめる千鶴。だがしかし、彼女が急いで、仕事をするとどーなるか
それは、皆さんご存知だろう(笑)。期待どうりに、
「あ、洋服タンス壊しちゃった」
・・・まぁ、こんなもんである。そして急いで部屋を飛び出す。ん、ベットの上に
何か置いてある。んーと、これは、魔、まさか!千鶴さんのぶ、ぶらじゃー。
らっキ、懐に隠しもっとこ。 しかし、ほんとあわてんぼうだな、千鶴さんて。

そんな事は、つゆ知らず、千鶴さんは、ツルギヤ号のメインブリッジに到着する。
そして、きっとした態度で、
「おはようございます」
と、ブリッジにいる(はずの)要員に、朝の挨拶をした。
が、返事がない。それもそのはず。ブリッジに覇、誰もいないのである。
「へんね?サブブリッジかしら?」
しかし、サブブリッジにもいない。
「サブブリッジにもいないなんて、みんなどこで油を売っているのかしら。
いくら船が固定中だからと言って、不用心にもほどがあるわ。
ガーヨークが襲撃してきたらどうするつもりかしら?」
と、一人ごちながら、艦内を探し回るのは、さすがと言ったところだ。
「真坂、みんなまた隠れてエッチなビデオでも見ているのかしら?この間も、
そうだったし、ブリッジのパネルの隙間にもエッチな本を隠していたし、・・・
ほんと、もしそうだったらどうしようかしら・・・」
といって最後に残された部屋、食堂の扉をそっと開ける。すると、
響き渡るクラッカーの音と、拍手の音。それと、乗組員みんなの祝福の言葉。
それらを、目のあたりにして、千鶴は呆然となる。
「子、これは?」
「いやだな〜。今日は、千鶴さんの誕生日じゃないですか」
と、則的長の柏木耕一がにこやかに答える。
「副長を驚かそうとしてな、副長には、すまないが秘密にしていたんだよ」
と、機関長の足立が言う。
「え、みんな、私のために・・・。皆さん本当にありがとう」
目の端に、涙を浮かべながら千鶴は、そういった。
「さ、早くケーキの前にこい」
と、いささか乱暴に科学部長の柳川裕也が言う。
「副長、一気に吹き消してくれよう」
これは、操舵長の長瀬源三郎。
「副長さん、わか〜い」
これは、看護婦の初音ちゃん。
「え、こんなに沢山の蝋燭わたしにけすことが・・・」
ここで、千鶴は、はっとなる。
「ちょっと待ってください。・・・・。どうして、どうして、蝋燭が29本もあるんです?」
語尾が、ちょっぴり恐い。
「いや、私たちは、数え年と言って、そうやって誕生日を祝ってきたんだよ、
そうですね、船長?」
これは、足立。
「28歳の誕生日おめでとう」
と、船長の柏木賢治が言う。
「何ですってぇ〜!」
「うん?どうかしたのか?」
船長の失言を取り繕うがごとく耕一がフォローを入れる。
「いやだな〜。副長は、今日で27歳・・・」
そういいった途端、耕一は、血だるまになった。
「違うのか?」
誰かが、声にならない悲鳴を上げる。
「違います」
「そうだ、今思い出した。ちーちゃんは、今年で26になったんだよ。なぁ、
操舵長?」
「そうだ、そうだ、確かにそうだ!」
哀れ、二人とも、物言わぬ肉片に成り下がった。
「つまらぬ事を聴くが、今年でいったい幾つになったのだ?」
と、柳川が冷静に聴く。
「じゅうはちです」
「・・・・・・・」
この場の時がとまった。
「何で、みんな何も言わないんですかぁ〜」
切れた、千鶴が無差別に暴れまわる。
その日を境にこの潜水艦の行方は、途絶えてしまった。
(「痕」バットEDのテーマ)
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ふ、つまらぬもんを書いてしまった。はやいとこ「三校史」の続き、書かないと
いけないのに。
この次こそ必ず書きます。
では、今日は、このへんで。