今、目の前に敵がいる。 倒さなければいけない敵。 果たして倒すことが出来るだろうか?いいや出来やしない。現に、銃を持つ手も震えている。引き金を引かなければ、 僕は死んでしまう。しかし今まで人を殺したことのない僕に出来るのだろうか?引きガネに触れている指に力が入らない。 「だったら、俺が力を貸してやろうか?」 唐突に聞こえた声。 何とも言いようがない恐ろしい声。 だが、なんとなく懐かしい声。 乾いた銃声が、あたりに響く。 すると、敵が倒れていた。胸から血があふれていた。すると、目の中にゆらゆらとゆれる火がみえたようなきがした。 「あれが、命の炎だ」 また声が聞こえた。 しかし、奇妙だ?人を殺してもなんの恐怖も感じない。むしろ、喜びさえ感じる。 さっきまでの気持ちが嘘みたいだ。 「そうだろ?だってオレは、いや、オレ達は狩猟者なのだから・・・」 もうその声さえ奇異に感じなくなった・・・ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「長瀬上官殿」 「ん、なんだね?えーとたしか・・・柏木君だったかね?」 「はい!そうであります」 「で、何のようかね?」 「自分を最前線に送ってください」 「なぜかね?」 「そ、それは・・・」 「戦闘状態に酔って興奮しているのはわかる。だが我々の任務は、後方支援だ。 前線の兵が安心して戦えるようにするのが我々の仕事だ。地味な仕事だが重要 だぞ」 「それは、わかっています!ですが・・・」 「君は、疲れているのだ、今日はもう眠りたまえ」 できるわけがない。 この手で命を狩る喜びを、この目で命の炎が消える楽しみを知った今では・・・ そして、俺は闇夜の中を跳んだ。獲物を求めて・・・。 敵も味方も関係ない。ただ、前方には、たくさんの命が存在するのだ。いや、俺の喜びを満たすだけの獲物が・・・。 俺は、あふれてくる喜びを隠し切れず、闇夜に吠えた。 森の木々は震え、動物たちも、自分のねぐらに帰っていった。天の中空に浮かぶ月だけが俺を見ていた・・・ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− どーも。きたみちです。ここでは、初めてですね。うーん余裕ないのに何しているんでしょうね僕は・・・。 ということで、はじめの部分を読んで、貴之の話と思った方すいません。 元ネタは、今、モーニングでやっている「デビルマンレディー」です。極限状態に追い込まれた人間が、ビーストになる話ですが、これをエルクゥにおきかえただけです。果たして良かったのでしょうかね?だって、ゲームのキャラ誰一人出てないんだもん。まぁ、次回は、ちゃんとしたやつ書こう。