智子の神戸弁レクチャー講座第一回 投稿者: 風見 ひなた
智子(以下「と」):というわけで、や
美加香(以下「み」):はい、ついにやるんですねこのネタ!
と:そうや!一度「神戸観光案内」っていう企画でやるはずやったけど良く考
    えたら作者自身さっぱり神戸をしらへんかったという大アホな出来事の為
    潰れたプロジェクトや!
み:その付録が今回の企画…「神戸弁レクチャー教室」だったわけですね!
と:とゆーわけで私、保科智子が特別に神戸弁について教えたるで!
み:はーい!
と:…良く考えたら、何で相方があんたやの?
み:とりあえずちゃきちゃきの隆山市生まれの私が喋れるようになったら合格
    ってことで…
と:(手元の資料を見る)…あんた、抜擢理由が「神戸生まれ」になっとるで?
み:(ぎく!)な、なにゆっとんです!私、神戸生まれなんかや…はっ!?
と:(ぱしーん!)骨の髄まで神戸弁やんかっ!
み:はううううう〜!キャライメージが崩れちゃうじゃないですかぁ…
と:まあ、ええわ。そこまで言い張るんやったらびしびし教えたるわ!
み:うう、せっかくここまで矯正したのに〜

「その一、神戸弁と関西弁と大阪弁」
と:というわけでまず大阪弁からいこか
み:はーい!
と:………
み:………?
と:なあ
み:はあ?
と:なんであんた喋れへんの?
み:お手本見せてくださいよ
と:まあ、とりあえずやってみ
み:はい、えーと…「もうかりまっか、ぼちぼちでんな」
と:ぶー!ぶー!ぶぶーーー!あかんやん、アホ!(ぱしーん!)
み:うえええん、なんでですかぁ?
と:確かに未だに使うけど、そんなん誰でもしっとるわ!もっと分かりやすい
    例を挙げなあかんでしょ!
み:えーと、じゃあ今のを訳して…「そんなん誰でもしっとるわ!もっと分か
    りやすい例を挙げなあかんやないのぉ!」
と:上出来や!つまり神戸の方がハイソなわけやね
み:…ハイソって、なんです?
と:しっとるのに知らん振り、ええ態度や。
    ハイソはつまり、「ハイカラ」とか「お上品」って意味をもっとる。
    神戸人が大阪人とは違う!と言い張るのは全てここにポイントがあるんや
み:ちなみに、世間一般で大阪人が喋ってると思われているのは実は河内弁で
    す。大阪弁の方が少し大人しいかな?
と:で、関西弁やけど…どうも「吉本」が関西の標準語と思われてるみたいや
    ね。私らから見ても濃いで、あれは。
み:岡山まで行くと中部に入ってしまいますが、まああそこまでなら関西弁有
    効域でしょう。広島まで行くと無理があります。

「その二、幼児教育」
み:なんですか、これは?
と:読んで字のごとく、幼児教育の在り方や。
み:はあ?
と:美加香ちゃん、あんた子供の頃悪さしたら親になんて言われた?
み:「駄目じゃない、こんなことしちゃ。次からはやっちゃ駄目よ」とか…
と:(ぱしーん!ぱしーん!ぱしぱしぱしーん!)
み:あううう、痛いですうううう!
と:嘘ついたらあかんやろ!ちゃんと言ってみ!
み:「なにやっとんの、アホ!次からやったら承知せえへんで!」
と:よしよし。皆、わかった?
    「駄目じゃない」も「アホ」も子供の人間性を否定する言葉や。
    私も「駄目じゃない」はあかんと思う。子供の発育の芽を摘んでしまうわ
    けやからな。
み:じゃあ「アホ」は?
と:そこがポイント。
    「アホ」は通用してしまうんや。というか、これはそれほど強い意味はな
    い。親は「アホ」といいつつも自分の子供は賢い、と思うわけや。
み:複雑ですね〜
と:感覚の違いや。
    東京で「馬鹿かてめぇ!」ゆーたら喧嘩になるけど…
み:私、この前それで10人ほどぶちのめしましたよ
と:(たらっ)まあ、それはおいといて、やな。
    神戸で「アホかあんたはっ!」といっても突っ込みにしかならん。
み:うんうん、それは確かに。関西人は子供の頃から慣らされてるんですね。
と:これのせいで関西人は悪口に図太いって言う奴も居(お)るけど…
み:神戸人はちょっと違うんですよね

「その参、詰まる所神戸弁ってのは…」
と:いきなり極論にいくけど、ついてくるよーに!
み:ぼろが出ないうちにね☆
と:まあ、ともかく…。
    はやい話が、「標準語と関西弁を1:3で掛け合わせたよーな感じ」
み:カクテルつくっとんとちゃうでっ!(ぱしーん!)
と:(にや)ふっふっふ、大分勘が戻ってきたやないの…
み:ううう、乗せられたぁ…
と:でもホントはそのとーりなんや。
    ここで「関西弁=河内弁」、「標準語=アニメの世界の言葉」と定義する
    わ。(←この部分には独特のアクセントがあるのです!)
み:はいはい。確かにアニメやゲームの世界の言葉をそのまんま使うなんて不
    思議な感じがしますね。
と:まあ、そういう地域もあるやろうけどな…。
    で、関西弁をベースに細かいところに標準語を当てはめる!
み:例文「あんたなめとったらしばきまわすでぇ!」
と:…ってアホかあぁぁ!(ばしーん!)
み:うみぃ、何するんですかぁ〜!?
と:こんなもんに当てはめられるわけあるかぁ!もっとマシなもんにせなあか
    んやろ!
み:はーい。「んなゆーたかてしゃーあらへんやんかちぃとはがまんせ」
と:ん〜まあ、こんなもんかなぁ…じゃいこか。
    標準語なら「そんなこと言ったって仕方ないじゃない、ちょっとは辛抱し
    てよぉ」や。(…あー、背筋寒ぅ)
み:当てはめて…
   「そんなことゆうたかて仕方あらへんやん、ちょっとは我慢してやぁ」
と:OK!
    解った、皆?これが違いや。
み:殆ど感覚の仕事ですね。
と:うーん、まあ、慣れるしかないけど…ちょっとは「ハイソ」が解った?
      「そんなこと言ったって仕方ないじゃない、ちょっとは辛抱してよぉ」
      「んなゆーたかてしゃーあらへんやんかちぃとはがまんせ」
      「そんなことゆうたかて仕方あらへんやん、ちょっとは我慢してやぁ」
み:どちらかと言うと標準語に関西弁を当てはめた方がしっくり来るかな?
と:字面は、な。でもアクセントは大阪弁や、この違いがね…
み:そうやなぁ…うん、関西弁には「か」があるやろ、神戸には相手に強く訴
    えるって事は関西弁よりもない、ってことなんやろなぁ…
と:(にや)あ☆
み:う、しまった…
と:やっぱり美加香ちゃんも神戸人やな(したしげな笑み)
み:だから同郷人とは話したくないんですよねえ…とほほ
と:でも、神戸人も「そんなことしたらあかんやんかぁ!」とかいうけどな
み:ところで極論!「神戸人は『ん』が多い!」
と:うーん、まあ確かにそれは言えるやろな…『ん』が上手く使えれば一人前や。
   
「その四、バンバン叩いたら痛いやんかぁ!」
み:なんです、今度は?
と:美加香ちゃん、ちょっとボケてみ
み:「ボケの花は白い…せやけど、その根っこは血のよーに赤いんやぁ!」
と:そら「銭の花」やぁ!(すぱこーん!)
み:(にま)なーんてのは…
と:(にま)却下や!
み:こんな強引なギャグをしちゃ神戸じゃ嫌われちゃいますよ〜
と:もっと「ハイソ」にいかなね。
    ところで、さっきからぽんぽん殴ってるけど、私たち仲が悪いんやないん
    や
み:さっき組んだばっかりですけどね
と:それはいいっこなしやって(ぽこん)
み:というように、また叩かれました
と:神戸じゃこれが当たり前!まあ、神戸に限らず関西圏大抵のとこはそうや
    ねんけど、日常会話で漫才するんや。
み:もちろんハリセンやメガホン持ってうろうろするわけじゃないですよ。
と:でも、日常会話でボケと突っ込みはお約束や。手で突っ込むのがスタンダ
    ードやね。
み:原作では冷たい智子先輩ですが、神戸に帰れば絶対にこういう事をやって
    ます!「ああ、また!誰か突っ込みを入れさせてええええ!」
と:クスリの禁断症状かっ!(笑・すぱこーん!)
み:こういうヤバイジョークも突っ込みで返します。
と:ボケられたらツッコまずにはおられへん、これはもうビョーキやね。
み:でも、たまーに意地悪な人もいて、振られたのに…
と:「はあ?なにそれ?アホちゃうんか、おまえ」とか言う奴もおる。
み:そんな人は付き合っても面白くないのでこっちから無視しちゃいましょう
    ね。
と:そうそう。関西人の風上にも置けへんわ。
み:ひなたさんはその点しっかりしていてボケがいがあるなあ…☆
と:…ふーん、やっぱり噂どおり美加香ちゃんは風見君が好きなんか(くす)
み:な!?そ、そんな事ないですから!(汗)私は雅史先輩だけです!
と:(…図星やったんかなぁ)


「その伍、イメージが大事や!」
と:というわけで今回の講座はこの項で終わりや!
み:はい、お名残惜しいですぅ
と:まあ、ともかくいくでぇ!鉄則!「神戸人にはタブーがある!」
み:その壱!「寒いギャグをかますな!」
と:その弐!「わざとらしく関西弁を話すな!」
み:その参!「かといって関東弁も話すな!」
と:その四!「流行の話はするな!」
み:その伍!「納豆の話だけはするな!」
と:まあ、この五箇条だけは忘れん事や…神戸人に嫌われたくなかったら、な。
み:それでは解説を加えていきましょうか。
と:その壱…さっきと矛盾するようやけど、寒いギャグはあかんの。
    神戸人は大坂人よりかえってギャグにうるさい事がある。
    下手なギャグは身を滅ぼす…シカトの対象にもなるってことや。
    ユーモアの分からんやつとは話したくない、ってのは皆同じってことやね
み:その弐…どことなく怪しいアクセントの関西弁は嫌われますよ。
    神戸の人って意外とプライドが高くて、迎合するような形を嫌うんです。
と:その参…といっても神戸人は東京言葉が嫌い。
    虫酸が走ってくるんや。何でか、と聞かれてもわからん。
    多分、一時期神戸が外国人居留地だった頃、神戸がもっともオシャレな土
    地…と言われたことがあったから、未だにそのプライドをひきずっとるん
    と違うかなあ、とは思うんやけど…
    まあ、標準語かさもなきゃ思い切って郷里の訛りがベターや。
    神戸人は故郷の訛りに寛容…というか、歓迎する傾向にあるみたいやな。
み:その四…「ハイソ」…もっともオシャレな土地だったことがあるせいか、
    東京がオシャレの中心である事に不満を感じている事があるようです。
    そのため、流行の話をされると反感を抱かれる事があるので注意してく
    ださいね。
と:その伍…これがある意味一番重要かも知れへんなぁ…
    神戸人に限らず関西人は自分達のイメージに気を使うんや。
    東京は言葉も流行もどんどん変化していくけど、関西は出来るだけ変化し
    ないでいこうとする。だから、イメージが大事なんや。
    「関西人は納豆が嫌い」「関西人はすぐ突っ込む」…こうしたイメージは
    始終付きまとうんやね。
    …私ももちろん納豆は嫌いや。
み:でも、ひなたさんは好き嫌いなくなんでも食べますよ
と:…納豆もくうんか?
み:はい!私も好きですよ
と:………えーい、あんたら敵やっ!似非神戸人め!
み:はい、私は隆山人だしひなたさんは仙台生まれ、大阪・神戸育ちですもん!
と:あら、それは…納豆食う!
み:………?
と:………突っ込んでや………
み:ああ、「納得」と「納豆食う」を掛けたんですか?
と:………うわあああああん、あんたなんか嫌いやああああああ!
み:はい、皆さん、解りましたか?これが『その伍』『その壱』の実践ですよ!


「さて、全て終わった後で」
と:美加香ちゃん、お疲れさま。
み:智子さんも、ご苦労様でした。
と:それにしてもあれやな、久しぶりにボケ突っ込みすると…
み:身体、疼いてきちゃいますね。
と:と、いうことは…
み:そう!第二回、やりましょうか!?
と:ええなあ、それ!
み:ひなたさんも「書きやすかったからまたやろうかな?」って言ってます!
と:うーん、でもそれ皆の迷惑ちゃうか?
み:確かに面白くもないものを提供するというのはひなたさんの主義じゃあり
    ませんもんねえ…
と:そこで、これ見てる人、レスくれへんか!?
み:「面白かったよ」「役に立ったよ」が五通来たら続編をやります!
と:じゃま、今回はこの辺で…

智子・美加香「ばいば〜い!!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ひ:よーし、お疲れだったぞ美加香!
み:えへへ〜!でもなんでひなたさんはやらなかったんですか?
ひ:僕は智子が苦手だ…
み:前から言ってますもんねえ…
ひ:で、これの続編は…本当にやるかどうかは未定!
み:ところで東鳩SS…
ひ:聞かないでくれぇぇぇ!書いてる!書いてるからぁ!
み:もう、しょうがないなぁ…
ひ:じゃあこの辺でまたね、かな?
み:ではでは「もうチャット始まってるよぉ!」赤十字 美加香と!
ひ:「よく考えたらログ取れないからレス見れないじゃないか…」風見 ひなた
    でした!