「保健室で新城先生」 投稿者:カレルレン
登場人物
新城(沙織)先生:ちょっと傲慢で、すこしマゾが入ってる。推定25歳
         葉っぱ小学校の保健の先生 好きなもの「祐くん(長瀬祐介)」
長瀬(祐介)くん:新城先生に日々迫られて、困惑する小学5年生
(月島)瑠璃子さん:ちょっぴりおかしな女の子。電波を集まるのが趣味。
          小学5年生
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「祐く〜ん」

 廊下を歩く祐介に甘ったるい声が届いた。

「新城先生、その呼び方止めてくれませんか?」

 祐介は息を切らせて駆け寄ってくる白衣の女性に向かって冷たく言い放った。

「もうっ、祐くんったら照れちゃって、かわいい!」
 
 明らかに嫌な顔をする祐介。そんなこと知ったこっちゃないといった感じの新城先
生。

「何か用ですか?」

 素っ気なさを全面に押し出す祐介。

「うん、あのね、この前保健のテストがあったでしょ?そのテストの結果が出たんだ
けど・・・。祐くん、赤点確定よ〜」

 身体をくねくねとくねらせながら喋る新城先生。

「げっ、そんな〜、結構勉強したのに・・・」

「困ったわね・・・赤点だと進級できないわよ〜」

 そう言いながらも、ニヤニヤとした表情の新城先生。今回も何か企んでいるらしい。

「なんとかなりませんか?」

 祐介の懇願の言葉がでた瞬間、新城先生の目がキランと光った。

「しょうがないわね〜、特別に私が補習をしてあげるわ。この補習を受けたら赤点は
無しにしてあげる。今日の放課後なんだけど・・・」

「お、お願いします!新城先生!」

「うふふ、いいわよ〜、特別よ、と・く・べ・つ 」

 祐介の目はうるうるとうれし涙で光り、新城先生の目は蛇のように不純な輝きを放
っていた。
 今日こそ祐くんの操を・・・うふふふふふ

・・・そして放課後・・・

「あ〜あ、補習かあ・・・」

 授業の終わった祐介は保健室のある一階を歩きながら、おおきなため息をついた。

「あの先生、基本的にはいい人なんだけど、根本的に変な人なんだよな〜」

 祐介の脳裏に過去のいやな記憶が蘇る。
 去年、熱をだして保健室に行ったとき、新城先生に解熱剤だと言われて飲んだ薬が
睡眠薬で、目が覚めたときには素っ裸になった新城先生に襲われていたこと・・・

「ああ〜、あの先生とふたりっきりで補習か〜、うう〜。」

 祐介はいやな記憶を頭を振って忘れようとするが、気分はどんどん落ち込むばかり
だった。

「・・・長瀬ちゃん」

 凛としたその声に、落としていた視線を前方に向けると、透き通った瞳の女の子が
佇んでいた。

「あ、瑠璃子さん・・・どうしたの?」

「いけないいけない、驚かせちゃったよ・・・」

「え?」

 瑠璃子と呼ばれた女の子の言葉の意味が祐介には分からなかった。
・・・誰にもわからん。

「・・・いっしょに帰らない?」

 すこし憧れを抱いていた、クラスメイトからの意外な誘いに祐介は驚いた。

「え?!あ・・・嬉しいんだけど・・・ごめん、これから保健の補習を受けなきゃい
けないんだ。」

 本当に残念そうに謝る祐介をゆっくりと微笑みながら見つめる瑠璃子。

「そう・・・残念・・・」

「ごめんね」

 祐介が再び謝ったとき、頭の中に軽い静電気のようなものが走った。
 ちりちりちり

「あ・・・?」

 静電気はすぐに消えた。

「・・・長瀬ちゃん」

「あ、瑠璃子さん・・・」

「いけないいけない、驚かせちゃったよ・・・」

「え?」

「・・・いっしょに帰らない?」

「え?!あ・・・嬉しいんだけど・・・ごめん、これから・・・あれ?・・・これか
ら・・・何か大事な用があったような気がしたんだけど・・・」

「いっしょに帰らない?」

「う、うん、いいよ。いっしょに帰ろう。」

 祐介は何かが気になったが、結局目の前にいる瑠璃子の魅力に負けてしまった。

「うふふ」

 そしてふたりは仲良くいっしょに下校した。祐介はかる〜く電波で記憶をいじられ
て・・・
 うふふ、新城先生・・・長瀬ちゃんはわたしのものだよ・・・

・・・保健室・・・

「ああ〜祐く〜ん。」

 新城先生は看護ベットの上で、これから繰り広げる愛しき祐介との密会を想像して
激しく悶えていた。来るはずもない、すでに瑠璃子と下校した祐介を待っていた。

「うふふふ、赤点なんて真っ赤な嘘なのに、祐くんたら本当に誰でも信じる子ね〜」

 新城先生の机の上には祐介の100点の答案用紙がひらひらと風で揺れていた。

「まあ、そこが祐くんのかわいいとこだけどね〜、うふふ、さあ、はやくいらっしゃ
い!今日こそあなたの操を〜!」

 さらに悶える新城先生。すでに下着姿・・・

「まずは、普通に勉強して、休憩と称して興奮剤入りのジュースを飲ませる。強力な
媚薬も入ってるから一発よ!」

 新城先生はその日、暗くなるまで悶絶していた・・・

「そして!クライマックスにはこのタオルの登場よ!伝説のふきふきよ!これさえあ
れば私と祐くんは結ばれるのよ〜!」

 新城先生と瑠璃子との戦いの序章だった。

                            (おわり)
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こんにちは、カレルレンです。
ついにやってしまいました。僕の初パロディ、初コメディです。
慣れていないので、面白くないです・・・
「レッツ・ぬぷぬぷっ」という漫画の「保健室で設楽先生」が元ネタです。
一応、元ネタをご存じない方も分かるように、がんばって書きました。
みなさん、暖かい優しい心で読んでください。お願いします。