リーフファイト97にて 投稿者:丹石 緑葉 投稿日:6月21日(水)01時30分
 ガディムとのラストバトルを前に、耕一は悩んでいた。

「どうしたんすか、耕一さん? リーダーが来てくれないことには、始まりませんよ」
「おお浩之、丁度いいところに。今非常に重大な決断を迫られている所なんだ。
 参考までに、浩之の好みを聞かせてくれないか?
 ・・・アサリと蛤と赤貝とバカ貝、どれが一番好きだ?」
「・・・鮨のネタですか?
 そうですね、赤貝なんか結構好きですよ」
「やはりおまえもそう思うか。俺も、あの胸は捨て難いんだ」
「???」

 その時! 唐突に耕一の周りに影が落ちた!

「?」

 振り返った耕一の目に映ったのは、高々と振り上げられた踵だった。

「人の人生を決めようかって時に・・・
 いや、世界の運命がかかっているときに、いったい何を下品な話をしておるか!」

 梓の踵は、もろに耕一の顔面に振り下ろされた。

「ひ、ひーるえくすぷろーじょん・・・」

「あ、梓! なんて事をしやがる!
 今、顔にめり込んだぞ!」
「うるさい! 美人4姉妹が待っているってのに!
 さっさと決めて、告白しろ!」
「いや、待ってくれ・・・
 こんな唐突に決断を迫られるなんて、理不尽だ・・・」

 結局、浩之がリーダーになってガディム征伐に向かいましたとさ。
 ・・・柏木一族、参加せず。