ガディムとのラストバトルを前に、耕一は悩んでいた。 「どうしたんすか、耕一さん? リーダーが来てくれないことには、始まりませんよ」 「おお浩之、丁度いいところに。今非常に重大な決断を迫られている所なんだ。 参考までに、浩之の好みを聞かせてくれないか? ・・・アサリと蛤と赤貝とバカ貝、どれが一番好きだ?」 「・・・鮨のネタですか? そうですね、赤貝なんか結構好きですよ」 「やはりおまえもそう思うか。俺も、あの胸は捨て難いんだ」 「???」 その時! 唐突に耕一の周りに影が落ちた! 「?」 振り返った耕一の目に映ったのは、高々と振り上げられた踵だった。 「人の人生を決めようかって時に・・・ いや、世界の運命がかかっているときに、いったい何を下品な話をしておるか!」 梓の踵は、もろに耕一の顔面に振り下ろされた。 「ひ、ひーるえくすぷろーじょん・・・」 「あ、梓! なんて事をしやがる! 今、顔にめり込んだぞ!」 「うるさい! 美人4姉妹が待っているってのに! さっさと決めて、告白しろ!」 「いや、待ってくれ・・・ こんな唐突に決断を迫られるなんて、理不尽だ・・・」 結局、浩之がリーダーになってガディム征伐に向かいましたとさ。 ・・・柏木一族、参加せず。