来栖川研究所では、メイドロボが郵便の配達をしてくれる。 もちろん、電子メールも配達してくれるのだ。 彼女たちは、歌を歌いながら、配達をしてくれる。 当然、あっちこっちから、アニソンやらどこかの映画の音楽が聞こえてきたりする。 「タターンターン、タターンターン・・・」 「はっ、ロッキーのテーマ!? やべー、部長かなり怒ってるよ」 中には、セリオさんにわざわざデータをダウンロードさせる所員もいるらしい。 「ベレベンベンベン、ベベベン、ベン」 「おおう、これは津軽三味線! まさかこれを弾きこなすセリオがおろうとは・・・」 で、うちのマルチもこないだ研究所でそういうアプリを付けて貰ったらしい。 クマの着ぐるみはまだいいとしても・・・ 「ドナドナドーナー、ド〜ナ〜 子牛を乗ーせーてー」 「誰だ! ドナドナなんて教えたのわ!」 おまけ メイドロボット達は、来栖川研究所の管理コンピュータと交信できます。 せいぜい、エレベータを動かしたり自動扉を開けたりする程度ですが。 「−−長瀬主任、郵便です」 「・・・セリオ、どうやってセキュリティを突破してきたんだ?」 「そこはそれ、オリジナルの強みです」