警報の鳴り響く喧噪の中、オレは指令席に座って指示を出していた。 「警報を止めろ! 誤報だ。 ・・・委員会にはそう伝えておけ」 「でも、浩之ちゃん」 「問題ない」 やがて、耳に沁みるほどの静寂が訪れる。 「あかり、後は頼む」 「・・・という、夢を見たんだ。 決して寝坊したせいじゃないぞ、志保」 「ヒロ、だからって遅刻した言い訳にはならないと思うわよ」