もしも葵ちゃんと綾香が入れ替わったら…

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バシッ！バシッ！……ビシイッ！！

サンドバッグに勢いのあるハイキックが炸裂する。

俺は一心不乱に稽古に打ち込む綾香を見ていた。

…エクストリームのチャンピオンにして現役女子高生である来栖川葵。
その来栖川葵に憧れ、エクストリームの頂点を目指す松原綾香という少女の素直さ
にオレは惹かれたのかもしれない…。

そんなコトを考えながら綾香を見ていた。


ビシィ！バシッ！

どれくらい経ったんだろう…もうかなりの時間を稽古に費やしてるハズだ。
それなのに弱音どころか疲れた様子さえ見せずに綾香はハイキックをサンドバッグ
に当てつづける。

ビシイッ！ドガッ！

…う〜ん、それにしても…

バキッ！ビシイッ！！

…なんつーか…

………

…たまらんねぇ〜…

………

…ついつい、目がいっちゃうんだよな〜…

「……ちょっと…」

…ああ、もう妄想の領域にッ……

「…ちょっと、浩之……」

…綾香さん、最高っス！！…

「ちょっと！浩之ッ！！」

………はい、なんでしょうか、綾香…さん？

「さっきから気にはなってたんだけど…」

…何がで、ございましょうか？…

「アンタ…さっきから何処見てたの…？」

…いや…ホラ、練習する綾香をさ…部員として参考にと…

「そのワリには目つきがなんとなく…と言うかハッキリ怪しかったんだけど…」

…あ、その…怒ってらっしゃいますか…？

「…ええ。」

…だってさ…しょうがないじゃん…オマエの体型で体操着だぜ…おまけにブルマ…

「………」

…そ、そんな青筋たてて怒るなって…いや、すごいぞ綾香は…特に食い込み具合とか―


バキィッ！ドガッ！ゲシッ！

＝＝＝＋＋＋＝＝＝
はい。
しばらく、こんな交換ネタで続けて行くと思います。

＞丹石　緑葉さま
どうもご助言ありがとうございました。
ＳＳを書くときどうしてもオチが決まらず、結局ボツにする、蛇頭蛇尾な作品になる
と困っていましたが、少し楽になったと思います。
＞狂戦士
設定に隠れて目立ちませんが、何気に矢島が重要っぽいポジションに！？

＞日々野　英次さま
ありゃま……もしかして、同じようなネタが以前にも…？
もし、そうなら…よく確認もせずに書き込んだことを謝罪します。
どうもすいませんでした。

＞ＤＥＥＰＢＬＵＥさま
はい、確かに終わり方もマジメにすればそれはイイ感じだったかもしれません。
あのＳＳは冒頭に書いた通り、夏目漱石氏の原本と文章に全く相違がございません。
そのため、終わり方をシリアスにすると１００％同じになってしまいます。
あの文章から感じられるモノは全て夏目漱石氏が作り上げたモノであって、
僕が書いて作ったモノではありません。
…だから…といえばよいのかはわかりませんが、終わり方はしっくりこなくても、
話の雰囲気を変えてなるべく『この部分は自分で作った』という文が欲しかったんです。
…それなら最初から、他人の作品に頼るな、と言われればそれまでなんですけど…。
長々としましたが、こんな感じです。