「長瀬ちゃん、喉が渇いちゃったよ。」 「水道ならそこにあるよ、瑠璃子さ―」 ぺちっ! 「……チョップは痛いよ、瑠璃子さん。」 「…長瀬ちゃんが悪いんだよ。」 「水道が嫌ならちょっと歩いたとこに自販機が―」 「行け。」 「………」 「喉が渇いちゃったよ…。カラカラだよ。」 「…わかったよ。じゃあ、120円ちょうだ―」 「買え。」 「…瑠璃子さん…頼むよ…。」 「………」 「瑠璃子さん…お願いだから―」 「ごめんね、長瀬ちゃん。今、ドル紙幣しか持ってないの。」 「………」 「…ジャスト3分だよ。」 「………(走+涙)」 「やれやれ、困っちゃったよ。長瀬ちゃんは。」 …はぁはぁ、ぜぇぜぇ…… 「…る、瑠璃子さん。はい…『最強野菜』…。」 「………」 「…の、飲まないの…?」 「…ふぅ…長瀬ちゃん。『お汁粉ドリンク』だよ、長瀬ちゃん。」 「………」 「もう1回だよ、長瀬ちゃん。」 「………」 「お兄ちゃんは毎日行ってくれるよ。」 「………くうっ!!!(走+泣)」 長瀬祐一、その青春は重い。