炎の不死鳥 投稿者:あかすり 投稿日:3月4日(土)20時49分
「マナちゃんは、何処の大学に行きたいんだい?」

「藤井さん、そんなコト聞いてどうすんのよ?」

「いやサ、一応家庭教師としてソレらしいコトを知っとかなきゃ…って。」

「ふ〜ん、建前は立派よね。」

「いや、本音…。」

「別にいいわよ、そんなコト。」

「で…、何処の大学?答えたくなきゃいいんだけどさ。」

「ふん、隠す必要もないから教えてあげるわ。あたしの第一志望校は…」

「は、…?」




「富士フェニックス大学よ。」




「………もう一度、言って。」




「だからぁ、富士フェニックス大学。」




「…何ソレ?」

「『何ソレ?』って…まさか…知らないの…?」

「…うん。」

「………」

「………あの…マナちゃん?」

「ウッソーー!?信じらんなぁ〜い!?藤井さん、ホントに日本国民!?」

「え…!?…その…富士、フェニックス?だっけ…有名なの?」

「『有名なの?』ときたわよ!!ホント人格疑うわ!マジに非国民よ!」

「そ、そんな…」

「ちょっと、ヤダァ!もぉ、出てってよ!!」

「え…ちょっ!?」





数十秒後、俺は寒い夜空の下に放り出されていた。




その後…

「え!?弥生さんも富士フェニックス大学!!?」

「はい。そうですが…何か?」

「い、いえ…。」

「なんだ、なんだ、青年?富士フェニックス大学っていやぁ、オレの出身校じゃん。」

「ええ!?英二さんまでッ!?」

「どうしたんだよ、青年?」

「いえ…失礼します。」

ガチャリ、バタン





「なんなんだよぉ〜〜〜!!?もぉ〜〜よぉ〜〜〜!!!?」