「長瀬ちゃん………ワッパ届いた?」 「は…?」 呆然とする僕の両腕から『カチリ』と音がする。 見ると、何時の間にか手錠がハマっていた。 「る、瑠璃子さん…コレって一体…?」 気がつくと両隣に制服警官が控えていた。 「瑠璃子さん、ちょっ…!?」 言い終える前に両肩を捕まえられた。 瑠璃子さんはハンカチを振りながらコチラを見送っている。 「長瀬ちゃん………お迎えには行くからね…」 「ちょっ…、痛ッ…、放して下さいって…、ちょッ、瑠璃子さん、瑠璃子さぁぁぁん!!?」 僕はそのまま、『捕まった宇宙人』の格好で連行された。 カツ丼が美味しかった。 自分の罪状もわからないし、根拠も無いが…真犯人は月島さんだ………なんとなく、そう思った。