その時、彼は  投稿者:イリュージョン


本当に良かったんだろうか・・・。

あの時ひろゆきが「あかりを置いてさきにかえっちまおーぜ!」って言い出して、みんなそれにさんせいしたから僕もかえってきちゃったけど・・・。

あかりちゃん、今もぼくたちの事さがしてるんだろうか・・・。

もしかしたら、もうあきらめてかえっちゃったかもしれない。

でも・・・

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

やっぱり、ようすを見に行こう。

このままじゃ、いつまでたってもきぶんが晴れないもん。

それに、あかりちゃんにあやまりたいし・・・。



「あら、雅史ちゃん、こんな時間にどこ行くの?」

「こうえん。・・・わすれものしちゃったんだ。」

「それじゃあ、お母さんも一緒に捜してあげようか?」

「あ・・・い、いいよ。一人でも大丈夫だから。」

「そう・・・もう暗いから、早く帰ってくるのよ。」

「うん、わかった。」





ハアッハアッハアッ・・・。

や・・・やっとこうえんについた・・・。

あかりちゃん・・・まだいるのかな・・・。



「・・・ク・・・ヒック・・・・・・みんなぁ・・・どこにいるのぉ・・・。」



・・・!

あ・・・あかりちゃん・・・。

やっぱり・・・まださがしてたんだ・・・。

・・・僕は・・・なんてことをしたんだ・・・。

・・・とにかく、あかりちゃんにあやまらないと。

「あかりちゃ・・・」



「ハアッハアッハアッ・・・。」



え?

だ、誰?



「・・・あ・・・あかり・・・。」



!

ひ・・・ひろゆき・・・。

・・・そうか・・・君も、あかりちゃんのことが気になってたんだね・・・。

ひろゆき・・・君って・・・実はやさしいんだね・・・。



「・・・あかり・・・まだ・・・・・・・・・クソッ!」

ダンッ!!!



!

ひ、ひろゆき・・・!

血が・・・血がでてるじゃないか・・・!

・・・・・・

けど・・・わかるよ・・・。

あかりちゃんを置いていこうなんて言ったじぶんがゆるせないんだね・・・。



「あ・・・ひろゆき・・・ちゃん・・・。」

「・・・あかり・・・。」



あ・・・

あかりちゃん・・・ひろゆきをみつけたみたいだ・・・。

あかりちゃん・・・ひろゆきになんて言うだろう・・・。

やっぱり・・・おこるのかな・・・。



「あかり・・・・・・俺・・・。」

「ひろゆきちゃん、みーつけた。」

「・・・!」



!

あ・・・あかりちゃん・・・。

そんな・・・どうして・・・。

どうして君は・・・君をおいていった人に・・・そんな笑顔をむけられるんだい・・・?

あかりちゃん・・・君って子は・・・。



「あ、ひ、ひろゆきちゃん!どうしたのその手!」

「え?あ・・・な、なんでもねーよ。」

「なんでもないことないよ!血がでてるよ!」

「ほ、ほんとうになんでもねーんだって!」



・・・・・・

なんだか・・・僕はあそこに出ていっちゃいけないような気がするな・・・。

どうしてかは、よくわからないけど・・・。

・・・もうかえろう・・・。

あかりちゃんには、あした学校であやまろう・・・。





ごめんね、あかりちゃん・・・。






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イ「俺さあ、思うんだよ・・・。」
M「な、なんですかいきなり。」
イ「あの時、あの雅史が、あかりの様子を見に行かなかった筈がないって。」
M「あのかくれんぼイベントですか?」
イ「ああ。それで、姿を見せなかっただけで本当は様子を見に行ったんじゃないかって思ってこれを書いてみたんだよ。」
M「なるほど。・・・でもこの雅史、なんだか子どもっぽくないですね。」
イ「それを言うなよ・・・。」
M「それでは先生、感想をどうぞ。」
イ「うむ。」

<緊急会議  外伝>ken-G様
あれは一回だけ飲んだことありますけど、なんて言うか・・・不思議な味ですよね。
決して不味くはないけど、美味くもないっていうか・・・。
母親と一緒に飲んだ後、二人してしばらく首を傾げてしまいましたよ。(笑)

<それもないだろ、楓ちゃん!!>
楓ちゃんがポーズまで決めて「すんまそ〜ん」って言ってる姿を思い浮かべて、大爆笑してしまいました。
耕一の反応は、まあ妥当なところでしょうね。(笑)

<芹香と免許>ギャラ様
やっぱり先輩って偉大ですねぇ・・・。(笑)
さすがのセバスも呪いにはかないませんでしたか。

<おんなのこ>MIO様
どうして浩之はそういう結論に達してしまうんでしょうねぇ・・・。(笑)
ちなみに私は、そういうの一度も見た事ないです。高校生にもなって。
・・・変ですか?

<エルクゥ1999>ざりがに様
その音楽、一体どこから流れてきたんでしょうね・・・。
って言うか自分自身それがどういう音楽なのかよく分かってないです。(殴)

イ「しかしなんだな、いつもギャグばっか書いててたまーにこういうシリアスもんを書くと、なんか恥ずかしいな。」
M「いいんじゃないですか?この前みたく無理矢理ギャグ書いて失敗するよりは。」
イ「・・・痛いとこ突くなお前・・・。」
M「それではみなさん、さようなら♪」
イ「また会おう!」