千鶴さん奮戦記 その1 「立ち聞き」 投稿者:おーえす <>
俺こと柏木耕一は、楓ちゃんと愛を確かめあった。
肌と肌とのふれあいの中、俺は前世の記憶を取り戻す。
そしてその後、楓ちゃんから思いも寄らない真実を告げられるのだった。

「・・・・じゃあ、俺の中の鬼が目覚めようとしてるのか?」
「はい。私たちが原因なのか、それとも他の要因があるのかは解りませんが・・・。
確実に耕一さんの中の鬼は目覚めようとしています。もしも千鶴姉さんがそのことを
知れば、あなたを・・・」

「あなたを、殺さなくてはいけません」

ドアの外からの、突然の声。
ドアが開け姿を現したのは、はたして千鶴さんだった。
「立ち聞き、してたの?」
俺は、苦笑混じりに言った。反応はない。
・・・・・なんか、目に殺気がこもってるような・・・。
「耕一さん、あなたを殺します」
え、何?本気?ちょ、ちょっと待って。
ぺらぺら(台本をめくる音)
「ち、千鶴さん!!ここでは、まだ本気をださなくてもいいんですよ!!」
「・・・・」
いかん、完全に目がマジだ・・・。
「耕一さん」
「はい?」
「私、耕一さんがこの部屋に入った時から、ドアの外にいたんですよ」
「!☆〒◇♂△?」
と、いうことは・・・・
「だから・・・・」

「あなたを殺して、私も死ぬーーーーーー!!!!」
「NOーーーーーーー!!」

 GAME OVER