あずさ三四郎 投稿者: アクシズ
第一話 ソ○ックR編。

「よーし、今夜は朝までトランプだ」
「う、うん……」
ここは初音の部屋。
耕一の提案に、顔を赤らめながら同意する初音。
その時ー
『どっばああああああぁん』
という効果音と共に、部屋のドアが飛び散り、
ヤツがそこに仁王立ちになっていた。
「あ……あずさ三四郎ッ!!」
鬼。
まさに鬼。
あずさ三四郎の腕組みが放たれたとき、その場は惨劇の現場と化す。
「どりゃあああああッ!!」
「てりゃあああああッ!!」
「ぐ……ぐえ……」
耕一と初音は投げ飛ばされ、たまたま通りかかっただけの楓も首を絞められ
落ちてしまう。
そして梓は、着ていた柔道着の胸元をはだけ、こう叫ぶのだ。
「梓さんと、シロ!!」

♪料理の道に魂込めた、一人の男が(T-T)今日も行く。
 料理をしたがる千鶴には、体で、覚えさせるぞ〜〜
 あずさ三四郎、あずさ三四郎。
 梓さんと、シロ。

第二話 サ○ラ大戦編

「耕一〜〜〜(はぁと)」
「梓さあぁん(はぁと)」
桃色の桜の花びらが吹雪のように舞い散る中、耕一とあずさ三四郎は
まるで恋人同士のようにじゃれあう。
先を走っていた耕一をあずさが追いつき、背中から抱きしめた。
その時ー
耕一の、顔が、ずれる。
「!!」
それが変装マスクであることにはすぐに気付いた。
そしてマスクの下から出てきたその人物は……
あずさ三四郎の顔がたちまち青ざめる。
「……か、かおり……」
長いまつげを揺らしながら、パチパチとウインクを繰り返すかおり。
「……やっと、会えましたね……」