ヒロインお茶会 投稿者:いち

瑠璃子「来たよ、ちーちゃん。」
あかり「こんにちは。千鶴さん。」
千 鶴「あら、あら、あら。ようこそ鶴来屋へ。」
由 綺「ご招待、ありがとうございます。弥生さんがよろしくと。」
千 鶴「あら〜、そういえば大学を卒業してから会ってないわね。」
瑠璃子「また、勝手に設定創ってるよ。」
千 鶴「いいの、いいの。何でもアリなんだから。弥生、元気にしてる?」
由 綺「はい! とってもやさしくしてくれます。」
千 鶴「そう。それで〜、あの〜、変なコトされてない?」
由 綺「変な事...って?」
千 鶴「あっ、わからないなら、それでイイの。でも、気を付けてねっ!」
由 綺「??」
千 鶴「いいの、いいの。あら? どうしたの、あかりちゃん? 顔真っ赤にして。」
瑠璃子「あかりちゃん、大丈夫だよ。言っちゃえば。」
あかり「あっ、あのっ、あのっ。サインしてくださいっ!」
由 綺「私?」
あかり「あのっ、私、私、森川さんのファンなんですっ!」
由 綺「やだ、なんだか照れちゃうな。由綺ちゃんでいいよ。『あかりちゃんへ』でいい?」
あかり「ありがとうございますっ! とっても嬉しいです。」
由 綺「どういたしまして(ニコ)」
瑠璃子「あかりちゃん、あかりちゃん。」
あかり「どうしたの? 瑠璃子さん。」
瑠璃子「あっち、あっち。」
千 鶴「......(じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜)」
あかり「あっ...千鶴さん...も...サインしてくれますか?」
千 鶴「え〜、照れちゃうな〜(サラサラサラ)。『あかりちゃんへ』でいい?」
あかり「あ、ありがとうございます(汗)」
瑠璃子「(サラサラサラ)」
あかり「あ、瑠璃子さんもありがと。(寄せ書きになっちゃった。それにしても、
    なんで千鶴さんと瑠璃子さん、自分のサイン持ってるんだろう...?)」
千 鶴「さぁ、さぁ、顔見せはこのくらいにして、みんなお茶でも飲んでゆっくりしてね。
    由綺ちゃんはゆっくり出来るの?」
由 綺「はい。『音楽祭』も終わって、少しゆとりが出来ました。」
あかり「あっ、TVで観てました。おめでとうございます、由綺さん。」
瑠璃子「惜しかったね、由綺ちゃん。」
由 綺「えへへ、ありがとう。」
千 鶴「じゃあ、今は噂の彼に甘えてる〜?」
由 綺「えへへへへへ。」
あかり「わぁ〜。いいですね〜。」
由 綺「レコーディングに入ったりすると、会えなくなるから...。あかりちゃんや、
    瑠璃子ちゃんが羨ましいな。いつも彼と一緒にいられて。」
瑠璃子「うん。いつも長瀬ちゃんと一緒だよ。」
由 綺「いいなぁ。ホントはね、ちょっと心配なの。冬弥くん、もてるから。」
瑠璃子「(受信、受信)大丈夫。愛されてるよ、由綺ちゃん。」
由 綺「ありがとう、瑠璃子ちゃん。そういえば、あかりちゃんってお料理上手なん
    だってね。彼と二人きり、手料理でおもてなしかぁ〜、憧れちゃう。」
あかり「そんな、私なんてたいしたコトありませんよ〜。」
千 鶴「(うっ......)」
瑠璃子「辛いね、ちーちゃん。」
由 綺「あっ、あっ、ごめんなさい。そんなつもりじゃ──。」
千 鶴「いいのよ、由綺ちゃん。私も努力はしてるのだけれど、なかなか上手にならないの。
    耕一さんは『美味しい』って食べてくれるのだけど。耕一さん、優しいから〜。
    あかりちゃん、簡単で美味しい手料理とかないかしら?」
あかり「あっ、それなら──。」
由 綺「あ、私にも教えて。」
瑠璃子「.......。」
あかり「一人暮らししてる男の人って、魚とかあまり食べないから(ごにょ、ごにょ)
    材料はこれで(ごにょ、ごにょ)、ここをこうして(ごにょ、ごにょ)」
千 鶴「ふん、ふん。キノコなんかは入れなくていいの?」
あかり「あ、いいですねぇ。ここで、キノコを入れて(ごにょ、ごにょ)」
由 綺「あ、簡単〜。ホントにこんなので大丈夫なの?」
あかり「イチコロです(にやり)」
千鶴&由綺&瑠璃子「(にやり)」
あかり「でも、千鶴さんと耕一さんって、凄くお似合いですよ。」
瑠璃子「そうだね。」
千 鶴「ええ〜、そうかしら〜。(照れっ)」
あかり「遠距離恋愛なのに、余裕っていうか、解り合ってるっていうか。
    浩之ちゃんも凄いなぁって言ってます。」
由 綺「柏木君って、大学でも結構モテるんですよ。噂してる女の子とか結構いるし。
    でも、言い寄る娘なんか見向きもしないって、冬弥くんが言ってました。」
千 鶴「うふふ。何て言うのかしら、一回、殺しかけちゃってるから、もう怖いものは
    ないって感じかしら〜。」
由綺&あかり「...殺?」
千 鶴「私ったら、そそっかしくて、つい間違えて『えいっ!』な〜んて。
    耕一さんが予想以上に丈夫で助かっちゃった。」
由綺&あかり「そ...そうなんですか?(汗)」
千 鶴「そうなの。それにね、普段会えない分、久しぶりに会ったときなんか、
    すっっっごく愛してくれるの。もう凄いんだから。あんな事とか
    こんな事とか、そんな事まで! きゃ〜! なに言ってるの私!!(照れ照れ)」
由 綺「(真っ赤)」
あかり「(真っ赤っ赤)」
瑠璃子「いけない、いけない、暴走しちゃったよ。」
千 鶴「...はっ!?(真っ赤っ赤っ赤)」 
あかり「あっ、あのっ、お茶もらいますっ! ああっ、お湯がもうないぃ。」
由 綺「あっ、あたし、もらってくる(てててっ!)」
あかり「ああっ、由綺さんっ。どうしよう、私、アイドルにお茶くみさせちゃった...。」
瑠璃子「お茶菓子も頼めばよかったね。」
千 鶴「あら? 瑠璃子ちゃんも結構言うわねぇ。大丈夫よ、あかりちゃん。
    由綺ちゃん、いい娘だから〜。」
瑠璃子「あかりちゃんもね(ニコ)。」
あかり「そっ、そうかな...でも、ふふっ。」
千 鶴「どうしたの、あかりちゃん? 含み笑いなんかして。」
あかり「なんだか、いっぺんに2人もお姉さんが出来たような気がして、嬉しいです。
    私、一人っ子だから。ね、瑠璃子さん。」
瑠璃子「そうだね。いい感じだよ。」
千 鶴「あら〜。私も嬉しいわぁ。それ聞いたら由綺ちゃんも喜ぶわよ〜。
    そういえば、由綺ちゃん遅いわねぇ。」
あかり「そういえば...。」
館内放送
   「(ピンポンパンポン)迷子のお知らせをします。ポットを持ったお嬢さんを
    保護しております。お心当たりの方は一階ロビーまで──」
千鶴&あかり「.......(汗)」
瑠璃子「おおボケだね、由綺ちゃん。」
千 鶴「そうだ。あかりちゃんに瑠璃子ちゃん、由綺ちゃんを迎えるついでに、みんなで
    お風呂に行きましょう。今なら貸し切りよ。」
あかり「えっ!?」
千 鶴「鶴来屋自慢の大浴場なんだから。たっぷりと堪能していってね。」
あかり「わぁ〜。行こうよ、瑠璃子さん。」
瑠璃子「そうだね、あかりちゃん。」
千 鶴「じゃあ、お話はこのへんにして、行きましょっ。
   (うふふ、このメンバーなら、私が一番大きいかしらっ!?)」

                                    (終)