主人公座談会 投稿者: いち
耕一「みんなよろしくな。『痕』主人公の柏木耕一で、千鶴さんED後だ。」
祐介「『雫』主人公の長瀬祐介です。瑠璃子さんED後です。どうぞよろしく。」
浩之「ち〜ッス。『ToHaert』の藤田浩之ッス。あかりED後ってことで。」

浩之「へぇ、千鶴さんに月島、それと俺があかりって事は、今回のメンバーは
   ある意味、王道って事になるのかな?」
祐介「一応、最初だからね。」
耕一「なんでも、作者は某小説を真似したくてやってるらしいな。」
祐介「基本的にミーハーですから。けど、これと同じ事をすでに他の作家さん
   がやったんじゃないか? なんて、ビクビクしてるらしいですよ。」
浩之「気が小さいからな、アイツ。」
耕一「まぁ、作者のこと言っても仕方ないから、そっとしておいてやろう。」
浩之「そうッスね。しかしこの中じゃ、俺が唯一 "ただ" の人間になるのか。」
祐介「そんな...人をバケモノみたいに...。」
浩之「お? あぁ、そういう意味じゃないんだ。ワリィ、ワリィ、気を悪くし
   たなら謝るよ、祐介。」
祐介「じゃ、どういう意味なの?」
浩之「なんていうのかな。便利そうじゃん。」
耕一「便利といわれれば、便利かもな。」
浩之「でしょ。コーイチさんだって、電波なんか凄いと思いません?」
耕一「他人を操れるんだかならぁ。確かに凄い。」
浩之「俺だったら、真っ先に志保のヤツを黙らせるぜ。」
祐介「長岡さんといえば、瑠璃子さんに電波の使い方を必死に訊いてたよ。」
耕一「そういえば、千鶴さんにも『私の中に鬼は居ませんか?』なんて訊いて
   たな。」
浩之「あのヤロー、世界征服でもするつもりじゃねーか?...それとも?」
耕一「おーい。浩之くん? ダメだ、考え込んでしまった。」
祐介「まぁ、長岡さんに電波は無理だと思いますけどね。」
耕一「しばらくソッとしておくか。それはそうと、瑠璃子ちゃんか。ちょっと
   取っつきにくい感じだけど、神秘的で凄く綺麗な子だね。」
祐介「うーん、そうですね。始めはみんなそう感じるかも。」
耕一「あんな綺麗な子を射止めるなんて、祐介くんもなかなかやるな。」
祐介「そんな...千鶴さんだって凄く綺麗な人じゃないですか。」
耕一「ふふ、まぁな。」
浩之「ソレだよ、ソレ!!」
祐介「うわっ! 急にどうしたの?」
浩之「どうしたも、こうしたも。月島にしても、コーイチさんの所の四姉妹に
   しても、どこか人間離れした美人揃いじゃねーか。ほんと羨ましいぜ。」
祐介「そんなものかな。」
浩之「そうだよ。特にコーイチさんところの千鶴さんなんて、物腰は柔らかで、
   凄く優しそうで、包容力があって、イザとなったら強いなんて、まさに
   理想の年上の彼女じゃないですか。」
耕一「あかりちゃんだって、かなりカワイイと思うぞ、俺は。」
浩之「あかりがですか? 所詮は人間レベルですよ。トロいし、鈍くさいし、
   唯一、取り柄らしい取り柄は料理だけかな。」
耕一「(ピクッ)......フフフ、まだまだ青いな浩之くん。」
浩之「うっ!? 急にどうしたんスか、耕一さん。背中が煤けてますよ。」
耕一「やさしくて、料理が美味い。それが、どれだけ素晴らしいことか...。」
浩之「は...はぁ。」
耕一「綺麗で優しくて、確かにそういう部門では、千鶴さんはこの世界で頂点
   に君臨してるかもしれない。でもな...毒なんだよ。」
浩之「毒?」
耕一「そうさ。数々の小説や同人誌の中で、死にかけた事が何度あったことか。
   今、ここでこうしていられるのも、俺の中に流れる鬼の血があればこそ
   かな。」
浩之「そ、そんなに不味いんですか?」
耕一「不味い?...フフ...千鶴さんのはね、不味いんじゃなくて...
   ヤバイんだよ。」
浩之「(ゴクッ)...なんだかよく解らないけど、鬼の血は遠慮します。」
祐介「そうだね。僕たちはそれが賢明かもね。」
浩之「そういや、祐介のとこの月島はどうなんだ。料理とか "美味" いのか?」
祐介「え、そうだね、"上手" いよ。」
耕一&浩之「へぇ〜〜〜!?」
祐介「意外そうな返事だね。」
浩之「だって...ねぇ、コーイチさん。」
耕一「うん。」
祐介「??」
浩之「月島って、どこか超越してて、家事とか感じさせねぇじゃん。」
祐介「そんなことないよ。例えば肉の解凍とかコンビニ弁当を暖めるのなんて
   得意中の得意だよ。」
耕一&浩之「解凍? コンビニ弁当!?」
祐介「うん。こういう感じで、暖める物を両手に持って、チリチリチリチリ、
   チン!ってね。」
浩之「それは、電波なのか?」
祐介「そうだね。ただ、僕や月島さん、ああこれは瑠璃子さんのお兄さんの事
   だよ。僕たちだと上手く調整できないんだよね。すぐに爆発しちゃうし。
   その点、瑠璃子さんは上手だよ。それに食べたときに、舌に感じるピリ
   ピリ感もポイント高い所だね。」
耕一&浩之「・・・・・」
祐介「あれ、どうしたの? 二人とも。」
浩之「ん、いや、やっぱオレ、電波も遠慮しとくわ。」
祐介「そう? まぁ、誰にでも使えるものじゃないしね。」
耕一「いや...そういう事じゃないと思うが...。」

耕一「お、もうこんな時間か。そろそろ帰らないと千鶴さんが心配するな。」
祐介「そうですね。僕も家に電話しないと。」
浩之「いっけねぇ。家にあかりを待たせたままだ!?」
耕一「それじゃぁな、二人とも。」
祐介「ええ、耕一さん。浩之も、ってアレ?」

        浩之「そんじゃまた〜、コーイチさんに祐介〜。」(ダッシュ)

                              (終)