Leaf K.O.F大会第十四回 投稿者:岩下 信


        Leaf K.O.F大会第十四回『それぞれの朝PART2』

俺はレミィ達の眠っている治療室に入った。
痛々しく包帯が巻かれ、ベットに横たわっているレミィ。
その隣には同じく包帯を巻かれて寝ている委員長。
二人ともまだ、意識は戻らないらしい。
ここの治療室で一晩寝ても治らない傷を負った二人。
そして、そこまでの傷を負わせた相手・柳川。
俺はあいつを許さないだろう。
レミィ達の顔を見ながら、そう考えていた。
「待ってろよ、敵は必ずとってきてやるから…」
寝ている二人に声をかけ、俺は部屋を後にした。

部屋に戻ってしばらくすると、あかりと先輩が部屋に入ってきた。
「浩之ちゃん、もうすぐ時間だよ。」
「あぁ、そろそろ行くか…」
俺は腕に"炎の腕輪"を付け、支度をした。

いよいよ、決勝戦の時間が近づいてきた。
俺達は部屋を出て、会場へと向かう。
部屋の前には、千鶴さんと耕一さんが待機していた。
気のせいか昨日より硬い表情をしている。
「あっどうも。」
ぺこりと頭を下げるあかり。
「いよいよだね。」
耕一さんが少し表情を和らげて言った。
俺は無言でうなづく。

千鶴さんと耕一さんを交えて、会場へと向かう。
その途中で、一人の女の子がこちらを見ながら立っていた。
「……………。」
ぺこっ……
先輩がその娘の顔を見てぺこりと頭を下げる。
「先輩、知り合い?」
俺は先輩に聞いた。
「…………。」
「『えっこの前の対戦相手の一人』だって?」
こくり………
そう言われてみれば、見覚えはある。
確か………そう、長瀬のチームに居たような気が……
その娘はこちらに近づいて来て、
「お願いね……。」
と一言言うとその場を去っていった。
こくり………
先輩がうなづいた。
「…先輩、何の事?」
先輩とその娘の不思議なやり取りを見て、先輩に聞いた。
「……………。」
「『約束』…なにそれ…。」
「……………。」
「『今日の対戦相手の事』だって?」
こくり………
「よくわかんねーけど、そいつらをぶっ倒せばいいんだろう?」
こくり…………
先輩は同意を示した。

会場入り口に俺達は着いた。
この扉を開けば、そこが決戦の場所だ。
「行くぜ。」
俺は後ろに居たあかり達に声をかけた。
みんな、無言でうなづく。
俺は扉を開き、会場へと一歩踏み出した。

                                           続く……
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    次回予告
          ついに始まった決勝戦。
          初めの相手は浩之に声をかけて来た月島拓也だった。
          それを見た芹香がリングに自ら上がった。
          会場に緊張がはしる中、試合開始のアナウンスが
          響く!

       次回、『毒電波の戦い』

                                                  お楽しみに

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    どうも、お久しぶりの岩下です。
    なんか、ここしばらく来ないうちにすごい事になっていますね
    この事に関しては、後日書き込みます。

    感想などを
  >ジン・ジャザム様
     「スーパーLEAF大戦」いきなりエヴァってますね。
     楓ちゃんの包帯姿・・・・・・(しばし想像)・・・・・・
     ・・・・いいかもしれない
     続きが何のネタでくるか楽しみにしています。