Leaf K.O.F大会第十七回『密猟者S1』 【前回のあらすじ】 ついに迎えた決勝戦。初戦の相手は月島拓也だった。 対する芹香は月島の電波に苦戦するものの、"雷神"を降臨させ、拓也 を破る事に成功した。 「君は誰なんだい?」 降臨した"雷神"の攻撃により、記憶の混乱をきたした拓也が、芹香 に言った言葉がそれだった。 「君は、誰なんだい?」 相手が不思議そうに聞いてきた。 「覚えていないのですか?」 私は静かに問い掛ける。 「……『覚えていないか』って、何の事を言っているんだい?」 相手はますます不思議そうに尋ねてきた。 「お兄ちゃん、もういいよ。一緒に帰ろ?」 私の後ろに居る瑠璃子さんが困惑している相手に声を掛けた。 「瑠璃子……僕は一体…?」 その言葉を受け、困惑したまま名前を呼ぶ相手。 「貴方の妹さんは、貴方を待っていたのです。」 「瑠璃子が?僕を?。」 私は黙ってうなづく。 「お兄ちゃん………。」 瑠璃子さんが、再び呼びかける。 「…何がどうなっているのだか分からないけど…分かったよ瑠璃子。 一緒に帰ろう。」 相手はそう言ってリングを降りようとしたその時だった。 「月島…何を考えている?」 相手側の一人の眼鏡を掛けた男が静かに言った。 「…あなたは?」 相手は声の方に振り向いて、声の主に聞いた。 「ふっ…俺の事すら忘れているのか…お前とともに戦ってきたというのに…。」 男は冷たく言うと相手…月島さんを睨み付けた。 ぞっとするような殺気が男から発せられる。 「!!」 月島さんもそれを感じたのか、身を強ばらせる。 「何ですか貴方は……。」 月島さんはそう言うと電波を集め出した。 「…この俺とやる気なのか?…面白い、相手になってやろう。」 男は嬉しそうに笑うと月島さんの方へと近づき始めた。 ただならぬ雰囲気に会場内がざわつき始める。 「…お兄ちゃん…危ないよ。」 瑠璃子さんが殺気を感じて言う。 「大丈夫だよ、瑠璃子。」 月島さんは男の方を向いたまま答える。 『試合前の選手の戦闘は禁止されています!柳川選手、月島選手、直ち に止めて下さい!』 アナウンスが二人を止めようと警告を発した。 「…五月蝿いから、黙らせてこい。」 男がかたわらにいるどこがで見覚えのある人に言った。 すると、その人は素早くアナウンス席へと走っていった。 「…さぁ…はじめよう……。」 男の目が赤く光った… 「何が起こっているんだ?」 ただならぬ雰囲気に俺は困惑しながらあかりに聞いた。 「…さぁ……。」 同じように困惑して答えるあかり。 「お兄ちゃん…危ないよ…。」 「瑠璃子さんもそう思う?」 「うん。」 「柳川の奴、何を考えているんだ?」 「…危険ですね…"鬼"の狩猟本能が表に出できています。」 「…って事は…。」 「殺されますね…あの方は」 対峙している二人の殺気に押されて、私は後ずさった。 ものすごいオーラが二人から出ている。 先ほどの月島さんとは比べ物にならないくらいの殺気。 まるで、別人の様…… 「…さぁ、美しい炎を見せてくれよ…。」 男がそう言って構える。 「…壊してあげるよ…。」 月島さんも、電波を放出する構えをとる。 それが合図となり、二人の戦いが始まった…… 続く ================================= どうも、岩下です。 皆様、本当にお久しぶりです! テスト期間が終わってもしばらくどたばたしていたので、 アップが遅れました。すいませんです。 >久々野 彰様 自宅にネットを導入ですか… ちなみに、56モデムには二つほど種類がありますので ご注意を、プロバイダーによって、対応しているのと、し ていないのがありますよ。 ISDNは、導入コストを考えるとちょっと…という所があり ます。(私の勝手な考えですが…) あと、某コ○プに載っていた「テレホ」のお値段ですが、 あれは、「ISDNテレホ」のお値段だと思います。 普通の回線なら、1800円です。(同市内局番なら) あと、カードが無くても契約できるプロバイダーはあります。 一度、調べてみてはいかがですか? 自宅へのネットの導入は大変だとは思いますが、頑張って 下さい! 貴方がここを去るのは痛すぎます!